2018年9月25日火曜日

【緊急特報?】ISGP構想?貴乃花は、猪木さんとタッグを組むのか?




「うーむ、そういうことか」

エヴァンジェリスト氏が、いつものように思わせぶりな言葉を発した。

「今度はなんなんだい?チッ」

ビエール・トンミー氏が、苛立ちながらも、友人の言葉に反応してみせた。そうしないと、この面倒臭い男はいつまでもグジグジ云うからだ。

「また、炎上商法か?ブログ『閉鎖』騒動の次は、何で世間を騒がせるつもりかね?」
「ワシゃ、『ザ・シーク』ではないぞ。火は吹かん」
「なんだ、『ザ・シーク』って。プロレスラーか?」
「おお、『ザ・シーク』を知っていたか!」
「知らんが、火を吹く男って、プロレスラーか大道芸人くらいだろうよ」
「ワシゃ、プロレスラーでも大道芸人でもない」
「まあなんでもいいから、何が『そういうことか』なんだ?」
「『ISGP』構想だな」
「はあああ?『アイエスジーピー』?なんだそりゃ?」
「猪木さんに、評議会議長になってもらうつもりではないのかな」
「猪木さん?『評議会議長』?」
「新間寿には、事務局長をやってもらうのかもしれんな」
「『シンマヒサシ』?誰だ、そりゃ?」
「猪木さんの参謀だ」
「サンボウでも、ヨンボウでもいいけど、要するに何が『そういうことか』なんだ?」
「『ISGP』、つまり、『International SUMO Grand Prix』だ!」
「相撲?...ああ、貴乃花が相撲協会に引退届を出したことに引っ掛けてるのかあ。ああ、そう云えば、君は、息子を相撲取りにして、引退後は部屋持ち親方として安泰な暮らしをさせ、その息子の面倒になろうという魂胆であったな」
「貴乃花は、猪木さんに頼ってもいいだろう。猪木さんも、日本プロレスを改革しようとして追放されたのだ。そして、『新日本プロレス』を立ち上げ、ついには、『IWGP』、つまり『International Wrestling Grand Prix』構想を立て、実行に移したのだ。貴乃花も、猪木さんの協力を得て、『新日本相撲協会』を設立し、『ISGP』を実現すればいいのだ」
「相変らずクダランな。『IWGP』でなく『ISGP』か」
「ストロングスタイルの相撲を目指すのだ!」

「なんだ、『ストロングスタイル』って?ま、何でもいいけど」
「星の売り買いをして全勝優勝するよりも、ガチで10勝する方がずっと価値があるということだ。それに、何しろ、『International』だから、ワールドワイドな相撲団体となり、ワールド・ツアーもするから、今の相撲協会の規模なんか比ではないであろう。日本国籍がないと年寄りになれん、なんぞということもないのだ」
「何のことか分からんが、ボクは相撲は嫌いだ。正確に云うと、NHKの大相撲中継が嫌いだ!」
「何をいきなり怒り出すのだ?」
「『カーネーション』だ!」
「ああ、朝ドラの再放送のことか。大相撲中継の間、『カーネーション』の放送がなかったからな」
「まっことケシカラン!」
「まあ、日本プロレスも猪木追放後、程なく潰れた。歴史が勝者を決めるであろう」
「まあ、『カーネーション』と(2018年の)10月1日から始まる朝ドラ『まんぷく』の放送の邪魔をしなければどうでもいい」
「何のことかよく分らんがまあいいだろう」
「お互いに何のことかよく分らんがまあいいだろう」

訳の分らぬ老人たちである。


(おしまい)





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