「(チクショー!チクショー!チクショー!)」
と、ビエール・トンミー氏が、股間の『モグラ』を、iPhone14 Proを持たぬ左手で、ポンポン、ポンポンと打っていると、友人のエヴァンジェリスト氏が、執拗な『モグラ』iMessageを送ってきた。
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「で、アンタ、隣人のオヤジとそのテテ親に云うてやったん?『モグラ』なんていらん、今は大人しゅうしとるけど、ワシも立派な『モグラ』持っとるけえ、云うたん?」
「ちゃう!アイツら、ほんまもんの『モグラ』を『瓶』から出してきよったんや」
「アンタも、対抗して、自分の『モグラ』を出したん?」
「『モグラ叩き』のハンマーで、アンサンのどどタマ、ぶっ叩いたろか?ええか、隣人のオヤジとそのテテ親は、こう云うてきたんや、『地下にはこのモグラがおって、コヤツらに影響を与えんでください』とな」
「え、そうなん?アンタんとこには、地下にも、『モグラ』がおるん?」
「何が『地下にも』や。ワテの土地の地下に『モグラ』がおるなんて、知ったこちゃないねん。でも、アイツら、隣人のオヤジとそのテテ親やな、『イギリスでも浴槽を庭に設置する時は、みんな自分でコンクリートの土台張ってまっせ』と云うんや」
「へええ、イギリス人では、そうするん?」
「知るか!で、アイツらは、更に妙なこと云うてきたんや。『ワテらの会社では《エンコロダイジング》ちゅう板を発売してまんねん。これ使うて下さい』とな」
「なんじゃあ、隣人のオヤジとそのテテ親は、《エンコロダイジング》の営業じゃったん?!」
「アンサン、《エンコロダイジング》のこと知ってんのか?」
「知らん」
「なんや、適当やなあ。でも、ワテも何故か納得して、『そうでっか。《エンコロダイジング》でんな。ほなら調べてみますワ』と云ったところで目が覚めたんや」
「なんねえ、夢なんねえ」
「やから、最初から、ケッタイな夢やった、云うてるやろ」
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「(本当に『ケッタイな夢』だった。『露天ジャグジー』は気持ちよかったんだけど、あの男たちは不快だった)」
と、ビエール・トンミー氏は、『快』と『不快』とが入り混じった妙な感覚に囚われていた。
(続く)
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