「(オゲレツであいつに負けても、ぜんぜ~ん、悔しくない。いくらでも土下座してやるさ)」
と、ビエール・トンミー氏が、お白洲で土下座する罪人を見下ろすお奉行のように、自室で椅子に座ったまま、そこには誰もいぬ床に視線を落としていると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、反抗のiMessageが入ってきた。
====================================
「ふん!」
「なんや、なんか怒ってんのか?」
「何をまあ、白々しい。ワシに『敵わん』いうても、全き悔しさのない『敵わん』じゃろうがあ」
「ああ、悔しゅうはあらへんで」
「悔しいどころか、アンタ、ワシをバカにしとる」
「ある意味では、感心しとるけどな」
「『感心』と書いて、『馬鹿にする』と読むんじゃろうがあ!」
「さすが文學修士はんやで。そこんとこも敵わんわあ」
「ほいじゃったら、文學修士的に云うで。アンタ、『ワテは変態だか助兵衛ではない』と云うたけど、性的なもんへの関心が凄く強い、もしくは、性的な行為を必要以上に好んでするもんのことを『助兵衛』いうんよ」
「ああ、まさにアンサンのことやな」
「で、『変態』は、常人とは異なる嗜好を持って、或いは、常人とは異なるやり方で、性的なもんへの関心を持ったり、もしくは、性的な行為をするもんのことなんよ」
「いや、『行為』はせえへん…もう、できひん…」
「どしたん、段々、声が小そうなったで。まあ。要するに、『変態』も、『助兵衛』いうたら『助兵衛』じゃけど、常人とは違う『助兵衛』いうことなんよおね。云うてみたら、『変態』は上級の『助兵衛』なんよ」
「『上級』?いや、そないな言葉に騙されへん」
「じゃけえ、『ワテは変態だか助兵衛ではない』云うんは、『詭弁』なんよ」
「ちゃう、ちゃう、ちゃうでえ!ワテは、変態やけど助兵衛やあらへん!ワテ、絶対、アンサンみたいな『助兵衛』やあらへん!」
「そりゃ、ワシなんかよりずっと『上級』の『助兵衛』じゃけえね」
「そないな意味やあらへん!」
「まあ、そお、悲観しんさんなや。アンタ、自分の『体』が云うこときかんけえ、『上級』の資格がないと思うとるんじゃろうけど、『行為』にまで及ぶことができんでも、アンタくらい異常な『嗜好』をもっとれば、立派な『上級』の『助兵衛』じゃ。アンタ、『「いんもー」の知識をフルに生かして「春草マイク」で熱唱したい』と思うたじゃないねえ。実際に、『「春草マイク」で熱唱』せんかったじゃろうけど、『「春草マイク」で熱唱したい』と思うただけで、立派な『上級』の『助兵衛』じゃ!」
(参照:【緊急独占告白】「総てを語ろう」ゲス先輩、後輩(ゲス元・議員)との関係を赤裸々告白)
「ちゃう、ちゃう、ちゃうう!」
====================================
「(畜生!余計なことを口走ってしまっていた!)」
と、ビエール・トンミー氏は、自らが、かつて、ゲスな元議員が、六本木の高級クラブで『おっぱいマイク』をしたことを受けて、『インモー』にかけた『春草マイク』なるものを、友人のエヴァンジェリスト氏へのiMessageで送ったことを強く後悔した。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿