「(それに、ボクの『アレ』はもうすっかり老いて、いつも萎みきっているから、長さなんか測るもんか!)」
と怒りながら、ビエール・トンミー氏は、『怒り』を忘れた自らの『アレ』に寂しげな視線を落とした時、友人のエヴァンジェリスト氏から、もう話は済んでいたかと思われる男の名前を出すiMessageが入ってきた。
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「『谷豊』も『ターバン』を巻いとったかどうかは知らんけど、ドラマの『アラーの使者』は、『ターバン』を巻いとったじゃろ?」
「やからあ、ワテは、ドラマの『アラーの使者』も知らへん、云うてるやろ。『アラーの使者』が、『ターバン』を巻こうと、クダを巻こうと、どうでもエエねん」
「あののお、アンタともあろうお人が、何を云うん?『アラーの使者』は、文字通り、『アラー』の使者じゃろうけえ、ムスリム、つまいrイスラム教徒じゃろうけえ、お酒は飲まんけえ、クダは巻かんのんよ」
「アンサン、そうやって、他人をケムに巻くんや」
「要するにの、『ターバン』巻いとるんは、主に、インドか中東で、インド系の『タイガー・ジェット・シン』は関係ないけえ、となると、『アラーの使者』の舞台となっとっる『カバヤン王国』は、中東いうことなんよ」
「ああ、そうでっか。で、それがなんやちゅうねん。『カバヤン王国』が中東にあろうと、カバの生息地のアフリカにあろうと、どうでもエエ」
「『アンサール・アッラー』は、『アラーの使者』と訳してもええかもしれんのに、『どうでもエエ』んね?」
「また、『アンサール・アッラー』かいな。それも知らへんのや」
「自分から云い出だしといて酷いのお」
「ワテから、云い出だした?」
「アンタ、ワシに、<アンサン、『フーシ派』知ってるか?>、て云うたじゃないね」
「ああ、それは云うたで。けど、その『アンサールなんちゃら』のことは云うてへんで」
「ああ、『詭弁家』のアンタらしいのお」
「なんやてえ!なんぼ50年来の友だちやあ、云うても、云うてエエこととアカンことがあるでえ!」
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「(まあ、アイツの無礼な発言は、今に始まったことじゃないんだが)」
と、ビエール・トンミー氏は、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏の発言に一旦は、怒りを爆発させたものの、直ぐに冷静さを取り戻した。
(続く)
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