2024年10月8日火曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その635)

 


「(『タイガー・ジェット・シン』のことは、アイツから無理矢理教えられはしたが、サーベル咥えて暴れまわる姿は、妙に印象に残っているなあ)」


と、ビエール・トンミー氏が、特段、思い出したくもない狂乱の『タイガー・ジェット・シン』の姿を思い出していると、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏から、訊いてもいないことを説明するiMessageが入ってきた。



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「アンタあ、どうして、『タイガー・ジェット・シン』がサーベル咥えとるんじゃろう、と思うたんじゃろうけど」

「思うてへん」

「サーベル咥えて暴れるようにプロモートしたんは、戦う相手の猪木じゃった、と云割れているらしいんよ」

「いらん情報や。でも、猪木は、その『タイガー・ジェット・シン』に新宿の街中で襲われたんやろう?当時の奥はんに倍賞美津子はんと買い物してた新宿の伊勢丹の前、『タイガー・ジェット・シン』が「偶然」現れて猪木を襲ったんやけど、そこに「偶然」東スポの記者がいて、記事に書いた、ちゅうのはホンマの話なんか?」

「ほうじゃ、『偶然』じゃ。この『』付がなんともいえん味があるじゃろ?」

そんなことあらへんやろ。『タイガー・ジェット・シン』は、毎日新宿伊勢丹に行っとったんやろ。東スポの記者かて、たまたま買い物に来とったんやろ。ほなら偶然やんか」

「おお、じゃけえ、『偶然』じゃあ」

「そやろ。納得したで」

「ワシも羽田空港のANAラウンジで猪木さんに偶然会うたことあるで」

「東スポの記者がおらんかったんやろ?なんでや?」

「いや、おったかもしれんで。ワシは、気付かんかったがの」

『タイガー・ジェット・シン』は、おらへんかったんか?」

「おらんかった。でも、『タイガー・ジェット・シン』は、紳士じゃけえ、ビシッとスーツでも着とって、会うても、ただのインド系の大富豪と見えたんかもしれん」



「はああ~ん?!チャウ、チャウ。『タイガー・ジェット・シン』は、テレビで見たことあんねん。サーベル咥えた●●●やった」

「アンタあ、ええ加減、『●●●』はやめんさいやあ」


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「(そうだ。どうしてなんだ?どうして、ボクのiMessageが、『●●●』と伏せ字になっているんだ?)」


と、ビエール・トンミー氏は、少し前から抱いて違和感に、友人のエヴァンジェリスト氏の指摘で、今更ながらに気付き、眉間に皺を寄せ、ひょっとこ唇とし、首を少し傾げた。


(続く)






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