「(話は、『ターバン』まで遡ったけど、まだ、遡上の途中だぞ、それでは)」
と、ビエール・トンミー氏が、自らの位置を的確に把握していると、話を更に遡及させるiMessageを友人のエヴァンジェリスト氏が送ってきた。
====================================
「『カバヤン王国』がどこにあったか、いうことが問題じゃったけえよ」
「ああ、『カバヤン王国』やった。でも、『カバヤン王国』と『ターバン』と、何の関係あんねん?」
「『カバヤン王国』は、『アラーの使者』の舞台じゃけえよおね。『アラーの使者』は、頭に『ターバン』巻いとったん、忘れたん?」
「ああ、そう云うことでっか」
「それにしても、『川内康範』は、『ターバン』が好きじゃねえ」
「『川内康範』が?」
「そうよね。『アラーの使者』は、『川内康範』原作なんよ。『川内康範』原作の『月光仮面』も『ターバン』巻いとったし、ワシはよう知らんかったけど、やっぱり『川内康範』原作の『レインボーマン』も『ターバン』巻いとったんじゃと」
「ワテも『レインボーマン』なんか知らへんで」
「『愛の戦士レインボーマン』いうドラマは、1972年から1973年にかけ放映されたもんで、ワシらその頃、もう高校卒業する頃で、子ども向けのそうよう番組は見んようになとったんよ。でも、『怪傑ハリマオ』は知っとるじゃろ?」
「ああ、『♩ま~っかなタイヨー』やな。主題歌を歌うとったんは、『三橋美智也』やな。高うて澄んだ声や」
「まあ、『♩ま~っかなタイヨー』まではええんじゃけど、『♪正しい者に味方するう、ハリマオ ~!』はどうかのお?」
「なんでや?『ハリマオ』は、正義の味方やないか」
「『谷豊』は実は、盗賊じゃったらしいんよ」
「へ?」
「あ、『杉下右京』じゃないけえね?」
====================================
「(あ~あああ!アイツ、また、訳の分らん奴の名前を出してきおった)」
と、ビエール・トンミー氏は、iPhone14 Proを持たぬ左手で、爪を立てて頭を毟るよう掻いた。
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿