「(だけど、『詭弁家』なんて、アイツの方だ。)」
と、ビエール・トンミー氏が、アイツこと友人のエヴァンジェリスト氏がぶつけてきた無礼なな言葉を、それをそのままエヴァンジェリスト氏に返そうかと思っていると、エヴァンジェリスト氏は、突然、今度は、妙な言葉をiMessageをぶつけてきた。
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「『新宣言』!」
「はあああ~ん???」
「『ワテは変態だか助兵衛ではない』」
「んんむ…?」
「覚えあるじゃろ。アンタの言葉じゃ。アンタが、『新宣言』と謳うて、ワシに送ってきた言葉じゃ」
「うっ…」
「『これまでアンサンから何度も聞いた下ネタ話も、つくづく自分の凡庸さにガッカリりしてるで』」
「ああ…」
「まだ続くけえ。『ワテには到底理解できないアンサンの性癖についての熱いトークに、ただだだ圧倒されるばかりで、そこにはワテの入り込む余地はないで』」
「そ、そ、それがなんや、なんやねん!?」
「ちょこっと解説が必要じゃろうのお、一般の読者には」
「何が、『一般の読者には』!そないなん関係あらへん」
「ケツロンから云うと、アンタあ、ワシのオゲレツ話が、全然、理解できん、と云うとりんさるんよ」
「ああ、せや、せや、せやで」
「アンタ、ワシのオゲレツ話が全然、理解できん自分は、情けない奴じゃ、オゲレツでは、ワシに敵わん、と云うとってなんよ」
「ああ、そん通りや。オゲレツに関しては、アンサンはピカイチじゃ。ワテなんか、足元にも及ばん。その点に関しては、アンさんに土下座やな」
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「(それは、本当だ。オゲレツに関しては、アイツに敵わん)」
と、ビエール・トンミー氏は、余裕の卑下を、両方の頬骨を浮かび上がらせることで示して見せた。
(続く)
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