JANA機に搭乗したビエール・トンミー氏は、Windows の Outlookで仕事のメールの下書きを始めた。
しかし、頭の中では、飲み物サービスするスチュワーデス(CA)の白く細い指が、白蛇のように蠢いていた。
「舐めたい」
と、思わず、心の中でそう呟いたが、それに留まらず、
「ペロペロ」
ふと、気付くと、メールにそう打っていた。
「いかん、いかん」
Deleteキーを4回叩いた。そして、隣をチラッと見た。
「ペロペロ」
を、隣の席の男に見られてはいないか確認したのだ。
隣の男は、口を開けて眠っていた。
その時であった。
通路側の席に座っていたビエール・トンミー氏の横の通路を爽やかな微風が通り過ぎた。
口を開けて眠っていた男の方から、視線を反対側に向けた。
スチュワーデス(CA)であった。白蛇の指のスチュワーデス(CA)であった。
ビエール・トンミー氏の視線は、スチュワーデス(CA)の後ろ姿を追った。
臀部も程よい大きさであった。ビエール・トンミー氏の視線は落ち、スチュワーデス(CA)の脚を捉えた。
「舐めたい」
また、そう思ってしまった。美脚であった。歩く際のふくらはぎの動きが、堪らなかった。
「ペロペロ」
ブラインド・タッチで、ビエール・トンミー氏の指は、再びキーボードをそう叩いていた。
だが、忘我のビエール・トンミー氏の視線が止まった。スチュワーデス(CA)の美脚が歩みを止めたのだ。
(続く)
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