「ああ、貴女の指と指の間の谷間も舐めてしまいたい!」
と思いながら、スチュワーデス(CA)の指が触れた自分の指を口に持っていくと、ビエール・トンミー氏は、舌を出して舐めた。
半開きの口から、涎が流れた。
JANAの機内サービスで、りんごジュースをスチュワーデス(CA)から受け取る際に、氏のごつい指とスチュワーデス(CA)の白く細い指が触れ合ったのであった。
「でも、わざとじゃないんです!」
と、心の中で叫びながらも、
「ええ、『舐めたい』とは思いました。少し前から貴女の指を見て、『ああ、舐めたい』と思ったことは否定はしません」
と、自分自身には嘘をつけず、更に、
「ああ、貴女の指と指の間の谷間も舐めてしまいたい!」
と、スチュワーデス(CA)の指が触れた自分の指を口に持っていくと、舌を出して舐めたのだ。
半開きの口から、涎が流れた。
「ああ、ダメだ、ダメだ!」
ビエール・トンミー氏は、頭を振った。
「これじゃ、ボクはまるで変態ではないか!」
涎が流れた口を右手の甲で拭った。
「いや、ボクは変態だ。でも、誰もそれに気付いていない。周りは、ボクのことをイケメン紳士としか見ていないのだ」
と、気を取り直して、再び、ノートPCに向った。
Windows の Outlookでメールの下書きを始めた。勿論、仕事のメールである。
しかし、頭の中では、先程のスチュワーデス(CA)の白く細い指が、白蛇のように蠢いていた。
「ペロペロ」
ふと、気付くと、メールにそう打っていた。
(続く)
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