【特報】旅行企画『西洋美術研修トラベル』！［その16］

「やはり、『特別プラン』というよりも『変態プラン』だな」

エヴァンジェリスト氏は、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画（まだゲラ刷り段階だが）の『特別プラン』（以下）を、友人のビエール・トンミー氏へにiMessageで『変態プラン』と称した。

『期間：3月11日（日）-3月24日（土）14日間

料金：2名1室=10,000,000円（１人あたり）、1名1室=20,000,000円

【特別プランの特別料金】

ビエール・トンミー氏と同室！2名1室=50,000,000円（１人あたり）

※ 但し、美人に限る。尚、40歳未満、20歳以上であること。

　 部屋は、特別貴賓室。でも、ベッドは通常のダブル・サイズ』

いや、誤解されては困る。確かに、ボクは変態だが、旅行（ツアー）参加者と同室になっても、まあ、『コムロ』的に、誤解されても仕方はない状況にはなるであろうが、まあ、そのおお……そうそう、『インモー』談義に花を咲かせるのだ。西洋美術に存する『インモー』が欧州庶民に与える宗教学的影響について議論を交わすのだ。

「おお、『交わす』のか！？」

ああ、『交わす』ぞ、『交わす』とも！

「『インモー』談義には、実物も必要か？

え！？実物！うっ！

「どうした？」

いや、なんでもない。

「隠しても無駄だ。iMessgeのやり取りだから見えてないと思ったら、甘いぞ。君のことはなんでもお見通しだ」

いや、ホント、なんでもない。

「股間に置いた手はなんだ？」

へ？

「君の股間は、アノコトを知ったら、爆発するであろう」

アノコト？

（参照：【特報】旅行企画『西洋美術研修トラベル』！［その15］）

「どうやら、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画のゲラ刷りが、外部に漏れたらしいのだ」

外部？どこにだ？

「とある西洋美術史の講師に、だ」

ま、ま、まさか！

「そう、あの『先生』にだ！君が慕う、あの『先生』の手に、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画のゲラ刷りが渡ったのだ」

ええーっ！

「特派員の報告によると、あの『先生』は、お怒りだそうだ」

ど、ど、ど、ど、どうして？

「烈火の如く、だそうだ」

ああ、どうしよう！それは、やはり、先生を差し置いて、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる企画が立てられていたからなのか？

「やはり、君自身の企画であったか！？」

いや、違う。これは罠だ！

「しかしなあ、あの『先生』は、そんなことではお怒りにはならないよ」

は？....では、何に？

（続く）