エヴァンジェリスト氏が友人のビエール・トンミー氏に送ったiMessageによると、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画のゲラ刷りが、ビエール・トンミー氏が慕うある西洋美術史の講師の手に渡ったらしい。
「特派員の報告によると、あの『先生』は、お怒りだそうだ」
ああ、どうしよう!それは、やはり、先生を差し置いて、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる企画が立てられていたからなのか?
「いや、『特別プラン』にお怒りなのさ」
へ?まさか、料金が高すぎるとでも?
「ま、それもあるだろうな。一般人、普通の大学の講師にはとても出せる金額ではないからな」
ってことは、まさか!
「そう、まさか、なのさ」
え!え!え!.....先生もご参加の意思をお持ちなのか?
「ま、そういううことのようだな」
では、主催者にボクから交渉しよう。いや、先生の費用はボクが出そう!
「しかし、先生がお怒りなのは、金額のことだけではないようなのだ」
?.....先生は一体何が、お気に召さないのだ?
「但し書を覚えていないのか?」
但し書…….
「そうだ。君が付けた条件さ」
おお!ボクが付けたものではないが…….
『※ 但し、美人に限る。尚、40歳未満、20歳以上であること。
部屋は、特別貴賓室。でも、ベッドは通常のダブル・サイズ』
のことか?
「鈍いやつだなあ」
???
(続く)
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