「ウゲーッ!」
ビエール・トンミー氏は、嘔吐いた。かつてエヴァンジェリスト氏が勝手に送ってきた彼のバスローブを着たイメージ画を見てモドシそうになったその時の感覚が蘇ったのだ。だから、バスローブが中で回る洗濯機の前に立ったまま、今、エヴァンジェリスト氏から送られてきたiMessageを開くのを躊躇していたのだ。
「(まさか、今度は、別荘のジャクジーに入ったイメージ画でも送ってきたんじゃないだろうなあ…)」
と思ったが、いつまでも読まない訳にはいかないので、恐る恐るiPhone X の画面をタップした。
「お!」
ビエール・トンミー氏の瞳孔は開いたままとなった。
「(これは!)」
金髪の外国人女性が全裸で仰向けになり、正面を見据え、右手を上にあげかけ、左手も何か動かそうとしている状態の画像であった。そして…
「(んぐっ!)」
そう、その金髪の全裸の外国人女性の腰の『Y字』部分には、『インモー』があったのだ。
「(エヴァの奴、ついに見たんだな!)」
画像の右上には、『HUMANIENCE 毛を薄くした女の戦略』と、右下には、『映画「マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と表示されていた。そして、よく見ると、画像の周りには黒い鬱があり、その下部には『Panasonic』とあった。そうだ、テレビ画像を写真に撮ったものだったのだ。
(続く)
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