2021年2月28日日曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その13]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[皇帝マイバッハSクラス]



「『 Sクラス』が、ベンツの最高クラスと云うたが、その上があんねん」


ビエール・トンミー先生からのそのiMessageを読み、生徒のエヴァンジェリスト氏は、自らの眼差しを上に向けた。ビエール先生は、説明を続ける。


「『マイバッハSクラス』や」

「『バッハ?』アメリカのテレビ放送に合わせた開催時期、開催時間を設定するオリンピックが最高とは思いませんがね」

「アホちゃうか。IOCの会長の『バッハ』な訳ないやろ」

「ああ、そっちの『バッハ』じゃなくて、あっちの方の『バッハ』なんですね。しかし、『モーツァルト』の方が上という人もいるんじゃないですか?」




「ああ、やっぱりそうきたか」

「でも、『モーツァルト』は、オーストリア人だし、『モーツァルト』って名前は、洋菓子店みたいですからね」

「云うてる意味が分からんで」

「広島の『モーツァルト』(バッケンモーツァルト)の『からす麦クッキー』が美味しいと思いますが、『バッハ』は、ドイツ人だし、『音楽の父』ですから、『バッハ』の名前を使うのも仕方ないでしょうね。実際には、女性の方が強いので、『音楽の母』ヘンデルの名前を使って、『マイヘンデル』でも良かったかもしれませんが」

「あんさん、いい加減にしなはれ。態とらしいで。それに、ヘンデルは、『音楽の母』と云われることもあるが、女やあらへんで」

「あ、そうかあ。なんだかんだ云いながら、先生は今でも『オッカーノウーエ』がいいんですね。『マイアグネス』がお好みなんですね!」

「ワテ、おばはんには興味ないねん」



(続く)




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