2021年2月24日水曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その9]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[浮世離れのSクラス]



「先生!今日、『スーパー・マン』になりに行く途中、近所の交差点で『Eクラス』らしきベンツに会ったので、軽く会釈しておきました!」


ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』を受け始めたエヴァンジェリスト氏は、早速、学んだばかりの知識に基づく自らの行動をビエール・トンミー先生にiMessageで報告した。


「おお、そうかいなあ、そうかいなあ。なかなかええ態度やで。せやけど、よう、『Eクラス』と分ったもんや」

「『王道のEクラス』講義の後、ネットで『Eクラス』の画像を見ておきました」

「ああ、デジタル・ハンターのあんさんには、ちょろい調査やったろうなあ」

「見かけたベンツは、大きめでしたから、多分、『Eクラス』だったと思います。『Eクラス』というクルマは、やっぱり高級そうです。さすが『Executive』の『E』ですね」

「せやで。ワシのような『Executive』向けのクルマやさかいな。『Eクラス』なワシは、下のクラスの『Cクラス』や『Bクラス』や『Aクラス』と会うと『オラオラオラ』とガン飛ばすで」




「そりゃ、そうでしょうなあ」

「だが…最高クラスの『Sクラス』と出会うと目を伏せてまう」

「え!?先生の方が、目を伏せてしまうんですか?」

「そやで。大きいしなあ。『Eクラス』が、『シャチ』だとしたら、『Sクラス』は、『鯨』やから、敵わんで」

「いえいえ、『シャチ』だって『鯨』の種類の一つなんですから、『Eクラス』だって『Sクラス』の仲間ではありませんか」

「おお、珍しくエエことを云うやんけ。そやねん、昔は、ベンツの種類は単純やったで。現在の『Sクラス』にあたる車とスポーツタイプ(今で言う『SL』や)しか無かったんや。その後、『Sクラス』相当の車より『小さい』クラスとして車の前の部分を短縮した『ミディアムクラス』(今の『Eクラス』の先祖やで〕がデケタんや。量販車種としてな」

「おっ、ということは…」

「そや、そういうことや。あんさんも判ったようやな。つまり、メルセデス・ベンツの王道、基本中の基本は、<『Sクラス』の『Eクラス』(ミディアム・クラス)>なんや。ハハハハハ」



(続く)




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