<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[王道のEクラス(続き3)]
「『Eクラス』、つまり、ベンツのミディアム・クラスには、『500E』ちゅうもんとやなあ、『E500』ちゅうのがあってんねん」
ビエール・トンミー先生は、『Eクラス』の『E』の意味について解説を始めた。『E』の意味をオゲレツな方に向かわせようとする生徒エヴァンジェリスト氏に対して、妙な関西弁ではあるが、内容は真面目なiMessageでの解説だ。
「『500E』の『E』はなあ、『Einspritzung』の『E』やねん。この『Einspritzung』ちゅうんは、『燃料噴射』なんや」
「おおおおおお!『噴射!』ですかあ!さすが、先生です」
「あんさんに、これ説明したら、そないなこと云い出すやろとは思うてたが、案の定やなあ」
「『E』クラスは、若い頃から『噴射!』しまくってきた先生にまさに相応しいクラスなんですね」
「『噴射!』については、ノーコメントやが、あんさん、早とちりやで。『燃料噴射』、つまり、『Einspritzung』の『E』がついてんのは、『500E』やで」
「へ?」
「ええかあ、この『500E』をマイナー・チェンジして名称も変更して『E500』ができてんねえ。1993年のことや。そこから『Eクラス』ちゅう名前を使うようになってんねん。正確には、『E500』だけやのうて、『E220』とか『E280』とか『E400』、『E320』いう排気量の違うモデルもあるんやけどな。クーペやステーションワゴンなんかもあるしな」
「なんか数字がいっぱい出てきてよく分りませんが、『噴射!』の『E』がついてるのは、『500E』で、『E500』の『E』は『噴射!』の『E』ではない、ということですか?」
「そやねん」
「なんだ、先生のことだから、『500』の前についても後ろについても『噴射!』だと思いました。『後ろから前からどうぞ』なんではないんですか」
「『後ろから前からどうぞ』って、なんや?!なんか、またオゲレツな感じやなあ」
「畑中葉子ですよ、歌手の」
「せやから、ワテは、ゲーノーカイのことはよう知らんて。要するに、『500E』の『E』と『E500』の『E』はちゃうねん。『500E』の『E』は、『Einspritzung』の『E』つまり、あんさんの好きな『燃料噴射』やな。で、『E500』の『E』は、『Executive』の『E』なんや」
「ああ、そういうことなんですね。『Eクラス』の『E』は、『Executive』の『E』だけど、裏に隠された意味は、『噴射!』の『E』なんだ!『Executive』だけど、『変態』の先生にピッタリのクラスですね!」
「ちょっとチャウと思うけどなあ。まあ、『500E』から『E500』への名称変更に於ける『E』の二重性という意味では、あながち否定はできへんかもしれんわな」
(続く)
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