<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[王道のEクラス(続き2)]
「あんさん、何、寝ぼけたこと云うてんねん!」
相変らず妙な関西弁のiMessageでビエール・トンミー先生は、戯けたことを云ってきた生徒エヴァンジェリスト氏を叱りつけた。
「『イイ~!』クラスだから『Eクラス』やなんて、ワレー、正気かあ!」
「先生、『ワレー』なんて、ベンツ・オーナーらしくないお言葉です」
「ワレが、アホなことぬかすからやないけえ!」
「ああ、『Cクラス』より大きいから『Eクラス』なんですね」
「ホンマ、疲れるでえ。ほな、あんさん、ベンツに『Dクラス』がある思うてんのかいなあ」
「ないんですか?」
「あらへん、あらへん」
「では、『Eクラス』はどうして『Eクラス』なんですか?あ!そうかあ、『Excellent』の『E』ですね!『Excellent』な先生に相応しい名前です」
「おお、なかなかええセンやで。せやけど、違うなあ」
「そうかあ、『Expensive』の『E』だ!」
「確かに『Expensive』で安うはないが、ベンツは、そんな下品なことを名前に付けへんで」
「はは~ん、『Experience』の『E』ですね。『経験』豊富な先生にぴったりです」
「まあ、齢六十六、人生色々な経験をして来てますけどなあ」
「数だけではなく、フランス人女性、ドイツ人女性と、外国人女性ともね。多くの女性を乗せ、多くの女性に乗ってきた『Experience』の『E』ですね」
「またその話かいなあ。あんさん、ホンマくどいし、オゲレツやで。ベンツまであんさんのオゲレツに巻き込まんといてえ」
「では、『Eクラス』は、ベンツの王道も王道、ベンツのど真ん中、ベンツの象徴だから、『Eクラス』に乗ると、『ベンツー(便通)』がある、ということなんですか?」
「ええ加減にせえや!」
「ああ、失礼!先生のようなExecutiveに『便』の話を持ち出すのは、まこと無礼でした」
「おお、それやねん!」
「はあ?」
「そう、『Executive』の『E』やで」
「なるほど」
「せやけど、それがそう単純な話でもないねん」
(続く)
0 件のコメント:
コメントを投稿