2021年3月1日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その14]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[皇帝マイバッハSクラス(続き)]



「ええか、『マイバッハ』は、『My』(ワテの)『バッハ』じゃのうて、『マイバッハ』(Maybach)ちゅう姓なんや」


ビエール・トンミー先生は、生徒のエヴァンジェリスト氏から講義をちゃかされながらも、『マイバッハSクラス』。の説明をiMessageで続ける。


「その『マイバッハ』いう人が作った『マイバッハ』いう会社は、元々、エンジン製造会社で、高級車も作っとたんやで。創業者の『マイバッハ』は、その会社作る前にダイムラー社でメルセデス第1号車の設計もしとったんや。『マイバッハ』は後に、ダイムラー・ベンツ社の傘下になったんやで」

「なんか、ややこしくてよく分りませんが、要するに『マイバッハ』という会社がベンツの会社に吸収されたんですね?」

「せや。で、『マイバッハ』いう名前は一時、あらへんようなとったが、21世紀に入って(2002年やったかな)、『マイバッハ』いう桁違いな超高級車ブランドができたんや」

「は?『マイバッハ』って『ベンツ』ではないんですか?」

「そう急くなて。『マイバッハ』はなあ、スライディングルーフのオプションだけで新車のコンパクトカーが買える位の高価な値段のクルマやったんや」

「おお、そのスライディングルーフだけでも欲しい!」

「スライディングルーフだけもろうて何すんねん。アホちゃうか」

「メルカリででも売ります」

「ほな、売ってみい。問題はなあ、『マイバッハ』いう超高級車ブランドはできたんやが、あんまり売れんで、一旦、そのブランドが消え、2014年だったか2015年に『メルセデス・マイバッハ』として復活したんや」

「やっぱりマイバッハ』って『ベンツ』ではないんですね」

「ちゃうねん。『メルセデス・マイバッハ』は、ベンツの『Sクラス』をベースにした車体も長くて高級なもんなんや。それで『マイバッハSクラス』や」

「おお、それはまるで、『原宿の凶器』と呼ばれていた頃の先生のようですね。もっと長くてブイブイいわせていたんですものね」

「アンタ、なんでもオゲレツの方に話を持っていくなあ」

「あの頃の先生は、『ビエール・マイバッハ』か『マイバッハ・ビエール』ってところですね」

「まあね、あの頃のワテは、『マイバッハ』級ではあったな。頂点の頂点におったんは、あんさんの云う通りや。『原宿の皇帝』と云うもんもおったさかいな。そや、『Sクラス』が王様なら『マイバッハSクラス』は、神聖ローマ皇帝や。『ベンツ』界の『皇帝』や。頂点のそのまた頂点や」





(続く)




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