<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[課長レベルのCクラス(続き4)]
「云うたようにやな、正確には『小ベンツ』は、『190E』やが、『190E』は『Cクラス』の先祖やし、『Cクラス』を『小ベンツ』云うてもええやろな。『Sクラス』、『Eクラス』が正統なベンツとすれば、『Cクラス』は、小さいベンツやからな」
ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、iMessageで『小ベンツ』と『Cクラス』との関係を説明する。
「『Sクラス』、『Eクラス』を買えない連中が乗るベンツですね」
「そやそや、『Cクラス』乗るんは、貧乏人やで」
「ああ、『Cクラス』の『C』って、『Cheap』の『C』なんですね!」
「あほか。ちゃうで。『Compact』の『C』やで。ま、『Sクラス』、『Eクラス』より安いんは確かやがな」
「今度から、『Cクラス』を見かけたら、『おい、貧乏人!』と蔑んでやります」
「おい、おい、そりゃ、云い過ぎやで」
「しかし、『Cクラス』乗る者は貧乏人と仰ったのは、先生ですよ」
「せやな、『貧乏人』は、云い過ぎやったわ。会社の比喩で云うたら『課長』のレベルやな」
「『課長』って、なんだか微妙な感じがします。でも、要するに、『Cクラス』は、情けないベンツなんですね」
「いや、エエ車やで。せやからワテが始めて買うたベンツは『Cクラス』やったんや」
「え!先生!先生が、『Cクラス』に乗っていらしたんですか!信じられません、先生が『貧乏人』だったなんて!」
「せやから、『Cクラス』は貧乏人ちゅうんは、云い過ぎやて。でもな、そりゃ、ワテかて、若い頃は、そないに金持ってへんさかい、『Cクラス』買うたんや。1993年には、そうや、ワテが結婚して2年目の年や、その年に『190E』が『Cクラス』として発売され、同じころに他のクラスが『S』と『E』になったんや」
「おお、1993年て、私がプロの旅人になった年です」
「ええ?」
(続く)
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