<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[ベンツのカースト制度(続き3)]
「ワテはなあ、真面目にガンジーと『カースト制度』のことを説明してんねんやで!」
インドの言葉にも詳しいということはインド人女性とも『ふか~い』お付合いがあったんだろう、と云ってきた生徒エヴァンジェリスト氏に対して、語気強いiMessageを返した。
「それをいちいち茶化さんといてえ。ええか、ガンジーはん本人は、『ヴァイシャ』なんじゃが(歯医者じゃないで)、『ダリット』のことを『ハリジャン』とさえ呼んだらしいんや(パリジャンじゃのうて『ハリジャン』やで)。『ハリジャン』は、『神の子』いう意味やねん。ガンジーはん本人は、『ダリット』のことを『神の子』と呼んで差別撤廃を訴えたんじゃ」
「はあ…なのに、ガンディーは、『カースト制度』の廃止に反対したんですか?」
「そやねん」
「意味が判りません」
「そこが難しいとこなんや。あんさん、『カスト』いう言葉知ってるか?」
「え?私が、『カス』だって云ううんですか!確かに、私はオゲレツな奴ですが、『カス』とまで云わなくても」
「ちゃう、ちゃう。『カスト』や」
「ああ、『ガスト』ですね。今は、外食するお金もないんで、行ってませんが、以前は、何回か行ったことがあります。すかいらーく系ですよね?」
「阿保ちゃうか。よう文面見いな。『ガスト』やのうて『カスト』や、『カ』に濁点は付いとらへん」
「『カースト』の打ち間違いですか?」
「打ち間違いやないが、ええ線いっとる。『カースト』は、『カスト』いう言葉から来とるらしいんや。『カスト』(casta)は、ポルトガル語で、『種族』とか『血統』を意味しとるらしいんやで」
「おお、先生!先生は、ポルトガルにも『ふか~い』お付合いのあった女性がいたんですね!」
「またかいな。もうそのパターン、聞き飽きてもうたで。でもな、ポルトガルはええ国らしいな。人は優しく、急いてないし、『サウダージ』なんちゅう概念もあるんやで」
(続く)
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