2021年3月25日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その38]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[課長レベルのCクラス]



「自動車道・横浜環状北線で先生をスピード違反で検挙した特殊車両の乗務員は、知らなかったんでしょう」


ナンバープレートの『『カースト制度』の最上位にある横浜ナンバーを『危険』カーストへと転落させるかもしれない横浜市へのIR(総合的リゾート)構想立候補に、ビエール・トンミー先生が本心反対なのに表立って反対を表明しない理由について、生徒エヴァンジェリスト氏は、先生が自動車道・横浜環状北線に於けるスピード違反で検挙された際の事情を想定するiMessageを先生に送る。


「何をや?」

「先生のクルマがベンツであることは認識できたいたと思います」

「まあ、そりゃそろな。いやしくも自動車道を見張る特殊車両の乗務員であれば、『スリーポインテッドスター』のマークは知っとるやろ」

「しかし、ベンツの『カースト制度』は知らなかったんでしょう」

「どいうことや?」

「先生のベンツが、誰もが乗っているような、そんじょそこらのベンツではなく、敬うべき『Eクラス』だということを知らなかったのでしょう」

「おお、なるほどのお」

「どうせ『Cクラス』だとでも思ったのでしょう。『Cクラス』というものの存在すら知らず、『ああ、ベンツか』としか思わなかったのでしょう」

「そやな、日本で一番輸入されとるのがベンツやさかい、特殊車両の乗務員も、ベンツは見慣れてしもうとっても不思議ではないでえ」

「しかし、ベンツの『カースト制度』を知り、先生のベンツが、『Eクラス』だと分っていれば、停止を命じることもなかったでしょうし、停止させたとしても、『お気をつけて』とか『先導いたしましょうか』と云ったことでしょう」




「おお、そやそや。あんさんもベンツのこと判ってきとるやないけえ」

「先生の講義のお陰です」

「特殊車両の乗務員は、『Eクラス』と『小ベンツ』との違いも分からんかったかもしれん」

「え?『小便器』?」



(続く)




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