<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[課長レベルのCクラス(続き5)]
「やっぱり、あんさんが『プロの旅人』氏やったんやな」
ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏に対して、彼の正体に触れるiMessageを送った。先生が、『小ベンツ』と云っても構わないであろう『Cクラス』を買った1993年について、エヴァンジェリスト氏が、『私がプロの旅人になった年です』と云ってきたからである。
「いえ、国内各地を出張で年中飛び回る旅人のプロフェッショナルになったという意味です」
「で、オゲレツなBlogを書くようになったんやな」
「個別の事項に関するコメントは差し控えさせて頂きます」
「へっ、クダラン。どこぞの大臣連中みたいで、誤魔化しにもならへんで。まあ、ええわ。要するにやな、ワテがベンツを意識しだした頃には『Sクラス』、『Eクラス』、『Cクラス』のセダンと『Sクラス』のクーペの『CL』、豪華版スポーツタイプの『SL』、それから『Gクラス』しかなかったんや。な、単純やろ。せやからワテは、その頃。最も手に届く『Cクラス』を最初に買うたんや」
「しかし、『Cクラス』だなんて、小さいベンツに器の大きい先生、ってなんだかイメージに合いません」
「おお、まあ、そやな。『Sクラス』が鯨で、『Eクラス』がシャチやから、『Cクラス』は、まあ、イルカやからな」
「おお!『城みちる』ですね!」
「なんや、また『イルカに乗った少年』かいな」
「先生、さすがです!『城みちる』と聞いて、即座に『イルカに乗った少年』が出てくるとは!」
「さすがも何も、あんたがいつも、『城みちる、城みちる、イルカに乗った少年』ちゅって云うとるんやんか。あんさんが生れた、あれ、なんだったか、ああ、音戸町か、そこの出身なんやろ、『城みちる』は」
「そうかあ、若い頃の先生は、『城みちる』だったんですね!」
「あんさん、くどいでえ。ワテが若い頃、『イルカ』たる『Cクラス』に乗ってたさかいに、『イルカに乗った少年』の『城みちる』や、云うんは、説明が過ぎとるで。文学修士らしゅうもないで」
「ああ、先生ともあろう方が….」
「なんや、また、その大仰な嘆き方は」
「『イルカ』たる『Cクラス』に乗っていらしたので『イルカに乗った少年』の『城みちる』である、ということは確かですが、アイドル歌手であった『城みちる』のように、まだ若くてピチピチしていらした当時の先生には、大きなシャチや鯨よりも、元気溌剌飛び跳ねるように泳ぐイルカがお似合いだったのでしょう、と申し上げたかったのです」
「なんや、そういう意味やったんかいな。アンタ、なかなかのセンスやで。そや、当時はまだ、金もそうはなかったんやが、金云々よりも(『カネ・デンデン』やないで、『カネ・ウンヌン』やで)、若かったワシには『Cクラス』が似合うとったんや」
「当時の先生には、『ジー・クラス』はまだお似合いではなかったでしょうしね」
「はあん?また、訳の分らんこと云い出しよんなあ」
(続く)
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