<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[ベンツのカースト制度(続き6)]
「『血統』やで。一般の多くの人間は、王様とか貴族とかの『血統』が好きなもんなんや」
ビエール・トンミー先生のiMessageによる生徒エヴァンジェリスト氏への講義は、『ベンツ』の『カースト制度』に関連して、王侯貴族の『血統』を有難がる民の意識へと及んでいた。
「あんさんかて、そいうところあらへんか?」
「ありません!」
「王様とか貴族とかを、陛下とか閣下とか何々様とか敬う呼び方をしとらんか?」
「そんなバカなこと、してません」
「王様、貴族でのうても、殿様を有り難がたがっとらんか?武士の出だと、先祖が、庄屋とか名主とかであると自慢しとらんか?」
「私、百姓の子孫です。そのはずです」
「そうかいなあ。あんさん、孫娘に『お姫様』とは云うたことないか?」
「うっ…」
「孫娘も『お姫様』とか『プリンセス』とか好きやろ?」
「そ、そ、それは…」
「アンタ、旅行したことあるやろ。出張も含めて、海外や国内の色んなとこ行ったことあるやろ」
「は?なんのことですか?そりゃ、色々な土地に行ったことはありますが」
「その時に、宮殿とかお城とか、豪華な歴史的建造物なんか見学したことないか?」
「そりゃ、ありますよ。勿論」
「あんさん、歴史を作ったのは、王様や貴族、殿様、武士、金持層だけやと思うてんのか?」
「そんなことはありません!」
「なら、どうして、宮殿とかお城とかを見学するねん。その辺にある田んぼや畑も見て感動せんかいな。王様や貴族、殿様の何が偉いんや?」
「何も偉くはありません!」
「せやろ。けどなあ、み~んな、王様や貴族、殿様を見て、泣いたりもするんや」
「私は、泣きません」
「『血統』を有難がり、敬うもんなんや。何の根拠ものうてもな。そして、そのことに何も疑いも持たん。それと同じやねん。ベンツ乗り、ベンツ好きは、『Sクラス』、『Eクラス』を有難がるもんなんやて。『マイバッハ』なんかに会おうもんあら、そりゃもう、土下座でもするで」
「土下座なんて大袈裟ですね」
「大袈裟やあらへん。今でも、王様や貴族の慰問、弔問を受けて、土下座する民はおるやないけえ。ええ加減、『ベンツ』の『カースト制度』のこと判ったかいな?」
「いや、何か誤魔化されているような…」
(続く)
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