<注意>
ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。
西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。
長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。
[ベンツ(Mercedes-Benz)の名前の由来(続き)]
「なにが『はは~ん』やねん。その後、ずーっと『ダイムラー・ベンツ』社やったんやが、20世紀が終わる頃、何をトチ狂ったのかアメリカのクライスラーと合併して『ダイムラー・クライスラー』社になったんや」
『メルセデス・ベンツ』の車名の由来として『メルセデス』という娘の存在を聞き、『はは~ん』と思わせぶりな言葉を吐いた生徒エヴァンジェリスト氏に、ビエール・トンミー先生は、iMessageで『メルセデス・ベンツ』を作る自動車会社の歴史の説明を続ける。
「ああ、昔、ニュースで見たことがあります」
「でも考えミイ。ドイツの高級車メーカーとアメリカのああようなクルマ作っとる会社が一緒になって上手く行くはずないやんか」
「『ああような』とは、どのようなんですか?」
「そこは突っ込まんでええ」
「誤魔化すんですか?」
「どこぞの国の政治のトップかて、高級官僚の接待疑惑を起こした自分の長男との関係について、『12年間、私は長男とこの問題の形の中で、就職、自分の会社のことを話したこともなかった』ちゅう、訳の判らん回答してんやないけ」
「確かに『この問題の形』って、どんな形か判りません」
「やろ。でな、わずか9年で『アンタのああようなクルマの面倒ようみんで』と、合併解消や。会社名は『ダイムラー』社になったんや。その後、『ダイムラー』社は、『メルセデス・ベンツ』社に名称変更したのが最近や。これで社名と車名が目出たく一致したんや」
「で、どうして、『マイバッハSクラス』が、『ベンツ』なんですか?」
「せやから、云うたやろ。『メルセデス・ベンツ』ちゅうクルマを作っとる会社が『メルセデス・ベンツ』なんや。で、『マイバッハSクラス』を作っとる会社も『メルセデス・ベンツ』なんや。せやさかいに、『マイバッハSクラス』は、『ベンツ』なんや」
「えええ?!それ、何か誤魔化してませんか?」
「誤魔化してなんかいいへん。『ベンツ』はなあ、海外では普通、『メルセデス』云うねん。『ベンツ』やあれへんねん。公式にも、『メルセデス・ベンツ』の略称は『メルセデス』を推奨してるんやで。あんさんもCMで見たこと、聞いたことあるやろ、『ハイ! メルセデス』ちゅうの音声認識機能。『ハイ! ベンツ』やのうて『ハイ! メルセデス』やねん」
「ああ、よーく判りました!」
「ようよう判ってくれはったか」
「どうして、『マイバッハSクラス』が、『ベンツ』なのかは、未だに分りませんが、先生がどうして『ベンツ』好きで、でも、どうして『メルセデス』と呼ばず、『ベンツ』とお呼びになるのか」
「な、な、なに云いたいねん?」
「先生が、ドイツ語も堪能なのは、ドイツ人女性との『ふか~い』お付合いがあったからだと推察していましたが、お相手は『メルセデス』さんだったんですね。だから、『ベンツ』をお選びになったんですね」
「アホ抜かすな!」
「でも、奥様の手前、『メルセデス』という呼び方をするのは気が引けて、『ベンツ』とお呼びなんですね。『メルセデス・ベンツ』の略称は『メルセデス』が推奨されていることを承知なのに」
「深読みし過ぎやで」
「でも、『ベンツ』の中では、堂々と『ハイ! メルセデス』云えることが、極上の『悦び』なんでしょう?その度に、『んぐっ!』されているんでしょう?!」
「五月蝿い!生徒の分際で、先生を揶揄うんやないでえ!この講座にも『カースト制度』を作るでえ!」
「この講座にも?」
(続く)
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