2021年3月18日木曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その31]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き6)]



「へっ….?!」


ビエール・トンミー先生は、iMessageで間抜けな反応を示した。生徒エヴァンジェリスト氏が、クルマのナンバー・プレートの『一般』カーストに属する練馬について、彼が評価しないことに異を唱えるビエール・トンミー先生に対して、先生の練馬への負い目は、昔、先生が乗っていたクルマにあると指摘してきたのだ。


「あの時、先生がお乗りになっていたクルマは何ですか?先生にとっての最初のクルマですよ。いわば、先生の『初めて』を捧げたクルマですよ」

「初めて』を捧げた、なんて、またヤラシイ云い方すんなあ」

「だって、お気に入りだったでしょ、あのクルマ」

「ま、そやな」

「なんてクルマでしたでしょうか?」

「知ってる癖に何訊いてんねん。どないな魂胆なんや?」

「フィルクスワーゲンの『ビートル』でしたよね?」



「そや。それがどねした云うねん?」

「とんだ『曲がったことが嫌いな男』ですね」

「はあ?」

「あれだけお気に入りで、『初めて』を捧げたクルマを先生は、お棄てになったんですね。いつの間にかベンツに鞍替えですか。先生の女遍歴そのものです」

「ワテの女遍歴知らんやろが」

「練馬は、先生が『初めて』を捧げたクルマのことを知っているんです。それが、先生の負い目になった練馬の肩をお持ちなんでしょう!」

「あんさん、どねいな発想してんのや?『ビートル』のことはな、アンタ、何も判ってへんで。その内、ベンツ以外の輸入車についても講義してやるわ。でもな、ワテのことより、あんさん、練馬のどこが気に入らへんのや?」

「ノーコメントです。事務所を通して下さい」

「どこの事務所やねん」

「兎に角、個別の市区町村のことについてはコメントを差し控えます」

「千葉のことについてもかいな?あんさん、ナンバープレートの『カースト制度』で千葉が広島と同格なことが気に入らんのやろ?」

「それは当然です」



(続く)




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