【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男［その27］

 

＜注意＞

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。

西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。

長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。

［ナンバープレートのカースト制度（続き２）］

「『新御三家』や」

クルマのナンバー・プレートの『カースト制度』の中の『都会』カーストには、ちょっと問題が出てきているとした解説を、ビエール・トンミー先生は、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで続ける。

「え！？五郎、秀樹、ひろみが、ナンバープレート『カースト』に関係しているんですか？でも、野口五郎は、岐阜県美濃市出身だし、西城秀樹は広島市、郷ひろみは福岡県の郡部の出身だったと思うので、『都会』カーストの川崎、名古屋、京都、大阪、福岡とは関係ないのではありませんか？」

「また、態とらしいボケかましてくるやないけ。誰が、歌手の『新御三家』のこと云うてんねん。『杉並、世田谷、仙台』や。こいつらが、下克上を狙っとるんや」

「ははあ、『杉並、世田谷、仙台』は、『都会』カーストの中でも下位で、でも上を狙ってる、と云うことなんですね」

「そや、そういうことや」

「しかしですね、先生。仙台は別として、杉並、世田谷の方が、川崎、名古屋、京都、大阪、福岡よりは元々、上なような気もしますが」

「おいおい、迂闊なこと云うんやないで。『仙台は別として』なんて、仙台はんが怒るで。それに、川崎、名古屋、京都、大阪、福岡はんらからしたら、『ワシら【市】やのに、杉並、世田谷なんて【区】の分際で』と、これも怒るで」

「目黒だって黙ってないと思いますよ。八雲なんて超高級住宅街ですよ。『天上界』でもおかしくないのに、『都会』カーストにも入ってないなんて！」

「ああ、これやさかい、素人はんの相手は疲れるねん」

「え？目黒区八雲が超高級住宅街であることは、先生もよくご存じだと思いますが」

「どこぞの世界に目黒ナンバーがあんねん！」

「は？ないんですか？」

「あるかいな。目黒やったら、品川ナンバーになんねん。『天上界』カーストや」

「ああ、それだったら、納得です。『新御三家』が台頭してきているとしたら、川崎、名古屋、京都、大阪、福岡もうかうかしてられませんね」

「せやで。でもな、『都会』カーストは盤石で、その下のカーストは、超えることできひんで」

「その下のカーストは何なんですか？」

（続く）