2021年3月15日月曜日

【ビエール先生の『クラス』講座】Eクラスな男・NGクラスな男[その28]

 


<注意>

ビエール・トンミー先生のiMessageによるベンツの『クラス講座』は、ベンツの幾つかの『クラス』に対して、またそのオーナーに対して、辛辣過ぎる評価があるかもしれないが、決して、それらのベンツ、のオーナーを侮辱、差別をするものではない。


西洋美術史としてのビエール・トンミー先生の審美眼と、ハンカチ大学商学部卒の、しかも、SNCFの大家としてのビエール・トンミー先生のビジネス・センスとから、あくまで個人としての評価を述べるものである。


長年のベンツ・オーナーであるビエール・トンミー先生は、総ての『クラス』のベンツとそのオーナーを愛している。ベンツは、『評価』をするに値するクルマなのだ。『評価』をするに値しないモノについては、ビエール・トンミー先生は、言葉一つ吐くことはない。



[ナンバープレートのカースト制度(続き3)]



「『一般』カーストや」


ビエール・トンミー先生は、クルマのナンバー・プレートの『カースト制度』の中の最上位の『都会』カーストの下のカーストの解説を、生徒エヴァンジェリスト氏にiMessageで続ける。


「そう、『都会』カーストの下には『イメージの壁』ちゅうのがあってな、その壁の下にあるんが、『一般』カーストと呼ばれとるねん」

「『一般』カーストだなんて、なんか、普通ですねえ」

「せや、普通なんや。『一般』カーストのナンバープレートは、ぱっと見て分かるさかいな。一応やが、一目も置かれるんや」

「一目置かれるナンバーってどこの何ですか?」

「ああ、札幌、練馬、千葉なんかやな。あんさんの出身の広島もここにあるで」

「ええー?!札幌はともかく、練馬、千葉と一緒なんですか、広島があ?」

「なんや、不満なんかいな」

「先生だって広島人だからお判りでしょうに。広島皆実高校の出身なんですから」




「ホンマしつこいやっちゃなあ。ワテは知らんて、カイジツ高校なんて。まあ、広島市立牛田中学には通っとったがな」

「私は、練馬にも千葉にも住んでいたことがあるから分るんです。広島は、練馬、千葉とは違うと思います」

「ああ、覚えとるで。ワテもあんさんの練馬の下宿、千葉のアパートに何回も行ったさかいにな。やけどなあ、あんさんの下宿は、練馬ちゅうても、最寄駅は杉並区の上井草で練馬の外れやったやないか」

「外れでも練馬は練馬です」

「練馬が悪いんやのうて、問題は、あんさんが住んどった下宿やろ。ありゃ、酷いもんやったなあ」

「失礼ですね!」

「失礼なんは、あの下宿や」



(続く)




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