「エヴァよ、君のことだから、既に調べはついていると思う」
いつものiMessageではなく、ビエール・トンミー氏はエヴァンジェリスト氏にメールを送って来た。
「どうせ、例のスパイを使って情報は得てしまっているのだろう。
ああ、その通りだ。今日、ボクは鼻血を出した。しかし、それがどうしたと云うのだ。
分っているさ。ボクが、久しぶりのオープンカレッジで『興奮』したと思っているのだろう。
そうだ、確かにボクは『興奮』した。オープンカレッジで『興奮』の極みに達したと云っても言葉が過ぎるとはならない。
だが、『興奮』したのは、君が思っているような事情からではないぞ。
君は、ボクが●●●子先生を見て『興奮』したと思っているのだ。しかし、それは違うぞ。
いや、●●●子先生のせいで『興奮』したことは事実だ。●●●子先生の熱血授業に『興奮』しまくった。
ああ、ボクは『天国の門』をくぐったのだ。
そして、その瞬間、ボクは出血した。『暴発』したのだ。
決してイヤラシイ思いから鼻血を出したのではないことは、分ってくれたかな。純粋に学問的な『興奮』なのだ。
やはり●●●子先生は素晴らしい!いやいや、●●●子先生の授業は素晴らしいのだ。
来週もまた、ボクは『天国の門』をくぐる」
エヴァンジェリスト氏には分っていた。iMesageのやりとりで追及されたくはなかったのだ。だから、メールで一方的に言い訳をして来たのだ。
語るに落ちた。
ああ、ビエール・トンミー氏よ、幾度でも『天国の門』をくぐるがよい。
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