2017年4月25日火曜日

【珍宝ミサイル警報】デンデン首相の深謀




サンボン国に「珍宝ミサイル警報」場合の行動についての指針が出たと聞き、

「無駄だ」

と「珍宝の國」の國皇ビエールは、呟いた。


------------------


サンボン国は、隣国である「珍宝の國」から、「珍宝ミサイル」(いや「ミサイル珍宝」であろうか)がいつ放たれるか分らない状況になった。

そこで、サンボン国政府は内閣官房のWebサイトに「珍宝ミサイル警報」場合の行動についての指針を出したのだ。


「Hアラート」(変態アラート)システムで警報が出たら、女性たちは、


【屋外にいる場合】
○ 近くの
できるだけ頑丈な男の人の陰に隠れるか、 地下街などに避難する。
○ 近くに適当な男の人がいない場合は、
物陰に身を隠す股間に手を当て守る。 

【屋内にいる場合】 
○ できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動し、ついつい興味を惹かれて外を見ることのないようにする。 


という行動をとるように、というのだ。


------------------


「無駄だ」

「珍宝の國」の國皇ビエールは、北叟笑んだ。

「珍宝ミサイル」である『トンミー弾』の魅力からは、逃れることはできないのだ。頑丈な男の人の陰に隠れても、地下街に避難しても。

窓から外を見ないようにしても、つまり『トンミー弾』を見ないようにしたところで(その魅力にクラクラしないようにしても)、『トンミー弾』は芳しい『臭い』を放つのだ(『匂い』ではなく、それは間違いなく『臭い』だ)。

その『臭い』は、戸の隙間、窓枠の隙間から屋内に忍び込むのだ。

『トンミー弾』は、並みの「珍宝」ではないのだ。「ミサイル警報」なんて、並みの「ミサイル」(珍宝)しか防げないのだ。




「愚かなデンデン首相よ」

しかし、愚かであったのは、「珍宝の國」の國皇ビエールの方であった。

サンボン国首相のデンデンは、この「珍宝ミサイル警報」でサンボン国国民に危機意識を強く持たせ、「緊急辞退法」を成立させ(「辞退」は、デンデン首相のメモに記載されたものである。デンデン首相は、漢字が苦手なのだ。本人にその自覚はないようだが)、憲法をも超えた超法規的な権限を自らが持てるようにしたいのだ。

デンデンは、「珍宝の國」への非難を口にしながら、その実は、「珍宝の國」の國皇ビエールに感謝しているのだ。







0 件のコメント:

コメントを投稿