『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画(まだゲラ刷り段階だが)の高額な料金設定に、エヴァンジェリスト氏は、iMessageで友人のビエール・トンミー氏に怒りを示した。
『期間:3月11日(日)-3月24日(土)14日間
料金:2名1室=10,000,000円(1人あたり)、1名1室=20,000,000円』
「なんなんだ、『特別プランの特別料金』とは!」
え?『特別プランの特別料金』って?
「もういい加減、お惚けは止めないか。君の差し金だってことは分っているのだ」
いや、知らん、知らん。それよりどんなプランなのだ、『特別プラン』は?
「2名1室だ」
なんだ、普通ではないか。それに2名1室は、1人あたり料金、『10,000,000円』となっているのではないか。
「最後まで聞くのだ。ただの2名1室ではない。『ビエール・トンミー氏と同室』の『2名1室』なのだ」
おお!
「この『ビエール・トンミー氏と同室』の『2名1室』の料金は、『50,000,000円』なのだ!『希望者多数の場合は、抽選』だとさ」
おお、それはそれは。ボクはそれほどの人気があるのかあ….
「ふん!自分で企画しているくせに」
いや、何のことだか…..
「しかも、この特別料金には、但し書がついているのだ」
『支払は、Apple Payで』とでもなっているのか?
「但し書には、『女性に限る』となっているのだ」
そりゃ、当たり前だろう!男と同室なんて真っ平だ。君が申し込んで、抽選に当りでもしたら、と思うとゾッとする。
「それは、こちらが云うセリフだ。君と『間違い』を犯すなんて、想像したくもない!」
ただ、『女性に限る』だけでは困る。
「何を云いたいのだ?」
(続く)
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