エヴァンジェリスト氏が、友人のビエール・トンミー氏にiMessgaeで知らせてきた『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画(まだゲラ刷り段階だが)には、ビエール・トンミー氏のプロフィールが記載されていた。
『ビエール・トンミー氏のプロフィール
広島市立牛田中学卒業、広島県立広島皆実高等学校卒業、ハンカチ大学商学部卒業(フランス語経済学『優』取得)、オーテ飲料メーカー勤務(主として、システム部に在籍)、10歳歳下の会社同僚女性と結婚(夫人は、マーケティング部所属で、Windowsの使い方を教えたことがきっかけで結ばれた)、59歳で会社退職(オーテ飲料メーカーでは、60歳定年前の57-8歳くらいで退職し、後は、悠々自適の生活を送る社員が多い)、現在、ハンカチ大学オープンカレッジ西洋美術史継続受講中(『インモー』が欧州庶民に与える宗教学的影響を中心に研究中)』
ビエール・トンミー氏は、そのプロフィールについて注文を出した。
何故か、『広島県立広島皆実高等学校卒業』は消して欲しい、らしい。
「牛田中学卒業は消さなくていいのか?」
というエヴァンジェリスト氏の指摘に、ビエール・トンミー氏は、初めて今の(2018年現在)広島市長である松井一實氏が、牛田中学卒業であることを知った。
「松井市長は、牛田中学卒業の後、基町高校に進学。そして、大学は京大を卒業しているらしい。1953年の1月生れなので、君の2学年上ということになる」
牛田中学の2年先輩ならばボクが一年生の時の3年生。上履き(当時は校舎ほ土足禁止であった)は緑のライン入り。一緒に朝礼に参加し、同じ先生に教わりどこかで必ずすれ違ったはずだ。
「さすが、天才的記憶力の持ち主であるな」
しかし、当時一年生の神童と呼ばれたボクは、三年生の神童を知っていたはずだが記憶にない。
「その先輩神童は、昨年(2017年)、8月6日の平和記念式典で、ミスをしてしまったぞ」
(参照:【特報】西洋美術研修トラベル![その3])
「8月6日を8月8日と言い間違えたのだ」
神童とてミスはあるさ。
「いや、広島市長が間違えてはいかんことだろう。しかも、松井市長は、昭和20年代というまだ戦後の名残がある時代に広島で生を受けたのだからな」
いや、神童は、「神」の「子(童)」であって、まだ「神」ではないのだから、間違えることもあるさ。
「私たちが子供の頃、広島の街にはまだ普通に体にケロイドを持つ人を見かけたものだ。広島皆実高校への私の通学路には、君も知っているだろう、そう、『被服廠』(旧・旧広島陸軍被服支廠)があり、原爆の爆風で変形した鉄扉を毎日見ていた……」
「そんな私たち広島の子どもたちは、多分、他の地域の子たちよりもずっと『戦争』なるものを知っていた。だから、私なら、『間違っても』8月6日を8月8日と言い間違えることはない!」
先輩を許して欲しい。
「では、次期広島市長選挙に、君が立候補してはどうだね?」
はあああ?
「松井市長の後継者としてな」
いや、ボクが広島市長になることは皆実高校出身という拭いがたい過去が障害になるだろう。
「君は本当に失敬だな!皆実高校の何が悪い!」
また、たとえボクが市長になったとしても、過去にパジャマで外出した変態であることが文春にスクープされ、「パジャマ市長」とワイドショーで報道されることが必須である。
「おお、それこそが、皆実高校の恥であるぞ」
だから、頼む。プロフィールから、『広島県立広島皆実高等学校卒業』は消して欲しい。
(続く)
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