「『福井空港』なんて、ありはしないのだ!福井に飛行機で行く時は、小松空港を使うのだ。小松空港と福井との間には、ちゃんと空港バスだってあるのだ。京福バスだ。小松空港は、石川県の為だけの空港ではないのだ。小松空港には、福井県のアンテナショップがあるくらいなのだ。『恐竜王国福井』の広告だって見たことがあるぞ」
2018年1月2日、20:05発「福井空港」行のJANA1919便の機内にいるエヴァンジェリスト氏に、友人のビエール・トンミー氏が、iMessageを送って来ていた。
しかし、エヴァンジェリスト氏は余裕の態度を見せていた。
ふん。フフ……
「なんだ!その態度は!友だから忠告しているのに」
ああ、君は何も分っちゃいない。『福井空港』は、実際に存在するのだ。
「ええーっ!」
1976年以降、定期便の発着はなくなってはいるがな。
「なーんだ。だったら、話は同じだ。君は、実際には存在し得ない航空便に乗っているのだ。そして、スチュワーデス(CA)の毒蜜に惑わされようとしているのだ。君も、彼女が泊るJANAホテルの部屋のベッドに裸で寝てしまうことになるのだ。そして、スチュワーデス(CA)を引き倒して、自らの唇で彼女の唇を塞ごうしたその時、君は、『彼女』が君の奥様であることに気付き、驚愕するのだ。そして、奥様に詰問されるのだ。どうして、素っ裸になっているのか、と。君は動揺することになるのだ」
もし、そうなったら、君と同じ様に、マッサージをしてもらっていた、体をほぐしてもらっていただけ、と云い逃れるさ。相撲を取っていたとしてもいい。
「君は甘いなあ。ボクの場合は、妻が、ボクのコケシのマムシ、マムシのコケシが元気になっているのを見て喜び、それ以外のことはどうでも良くなった。しかし、君の場合は、そうはいかないぞ。君のモノは、マムシでもコケシでもないであろう」
失敬な奴だなあ!君こそ、甘いぞ。何にせよ、夢だったのなら、誤魔化すもなにもないではないか。
しかし、だ。フフ……
(続く)
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