2018年1月29日月曜日

【特報】旅行企画『西洋美術研修トラベル』![その13]


エヴァンジェリスト氏は、友人のビエール・トンミー氏にiMesageで知らせた。

「『ビエール・トンミー氏と同室』の『2名1室』の料金は、『50,000,000円』なのだ!『希望者多数の場合は、抽選』だとさ」

『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画(まだゲラ刷り段階だが)には、『特別プランの特別料金』があったのだ。

「しかも、この特別料金には、但し書がついているのだ」

そりゃ、当たり前だろう!男と同室なんて真っ平だ。君が申し込んで、抽選に当りでもしたら、と思うとゾッとする。

「それは、こちらが云うセリフだ。君と『間違い』を犯すなんて、想像したくもない!」

ただ、『女性に限る』だけでは困る。

「何を云いたいのだ?」






『美人に限る』のだ。

「ま、それはそうだろうな」

そして、『40歳未満』だ。

「この変態め!ま、君は、昔から若い女性好きだなあ。奥様も10歳下だしな」

でも、『20歳以上』だぞ。ボクは、ロリコンではないからな。




「しかし、君が注文するまでもなく、『特別料金』の但し書きには、『美人に限る。尚、40歳未満、20歳以上であること』となっている」

ほお、素晴らしい!

「更に、『部屋は、特別貴賓室。でも、ベッドは通常のダブル・サイズ』なんだそうだ」

成る程、『通常』サイズで『用』は足すからな。

「何を戯けたことを。自分で企画したくせに」

君もくどいなあ。ボクは、本当に知らんのだ。

「『特別プランの特別料金』は、まだあるのだ」

え?



(続く)

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