2018年1月22日月曜日

【特報】旅行企画『西洋美術研修トラベル』![その6]


『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画(まだゲラ刷り段階だが)について、ビエール・トンミー氏は、友人であるエヴァンジェリスト氏にiMessageで要望を出した。

旅行企画に記載のプロフィール(以下)から、『広島県立広島皆実高等学校卒業』は消して欲しい、と。


『ビエール・トンミー氏のプロフィール

広島市立牛田中学卒業、広島県立広島皆実高等学校卒業、ハンカチ大学商学部卒業(フランス語経済学『優』取得)、オーテ飲料メーカー勤務(主として、システム部に在籍)、10歳歳下の会社同僚女性と結婚(夫人は、マーケティング部所属で、Windowsの使い方を教えたことがきっかけで結ばれた)、59歳で会社退職(オーテ飲料メーカーでは、60歳定年前の57-8歳くらいで退職し、後は、悠々自適の生活を送る社員が多い)、現在、ハンカチ大学オープンカレッジ西洋美術史継続受講中(『インモー』が欧州庶民に与える宗教学的影響を中心に研究中)』

更には、『日本のマーケティング界に聳え立つマサ・オウーノ教授が教鞭をとっていた教室の隣の教室で学んだマーケティングのプロ。』と書き加えて欲しい、とも要望を出した。

しかし、エヴァンジェリスト氏は、呆れたようにこう返した。

「君は分っちゃいないなあ。『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画は、私が立てたものではないぞ」

じゃあ、誰の企画だ?






「君自身が立てた企画ではないのか?」

いや、知らん。

「このゲラ刷りのプロフィールには、君の出身校だけではなく、フランス語経済学で『優』をとったとか、奥様との馴れ初めであるとか、『インモー』のことであるとか、君のことを熟知している者でないと書けないことが書いてあるではないか」

知らんものは知らん。しかし、フランス語経済学『優』や妻との馴れ初めについては、まあ、世に知る者はいるとは思うが、ボクの『インモー』研究まで知っているとは、只者ではないなあ。



「しかも、だ。2週間なのに、料金がべらぼうに高い。セレブな君が絡んでいるからではないのか?ゲラ刷りには、こうあるのだ。


『期間:3月11日(日)-3月24日(土)14日間
料金:2名1室=10,000,000円、1名1室=20,000,000円』


とな」

ほほー、それは確かに高いなあ。

「しかも、しかも、だ。料金については、もっとけしからんことが書いてあるのだ!」


(続く)


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