2018年1月25日木曜日

【特報】旅行企画『西洋美術研修トラベル』![その9]



「2週間なのに、料金がべらぼうに高い」

エヴァンジェリスト氏が、友人であるビエール・トンミー氏にiMessageでそうクレームを入れる通り、『西洋美術史研究家ビエール・トンミー氏と巡るイタリア・フランスの美術を愛でる旅』なる旅行企画(まだゲラ刷り段階だが)に記載の料金(以下)は、異常と云っていい程、高い。


『期間:3月11日(日)-3月24日(土)14日間
料金:2名1室=10,000,000円、1名1室=20,000,000円』

「しかし、君はセレブだし、君との旅行パックに申し込みをするのも、君のファンしかいないだろうし、君のファンもセレブであろう」

ボクのファン?え、え?ボクにファンがいるのか?ボクは、変態界では少しは知られた存在かもしれないが……

「ええい、面倒臭い奴だなあ。いいか、君は、今やBlog『プロの旅人』でスーパー・スターではないか」

Blog『プロの旅人』のことは知っているが…….

「Blog『プロの旅人』は当初、『プロの旅人』氏が、自身ことや家族、友人のこと、奇怪な出来事を書いていた。やがて『プロの旅人』は、彼の友人であり、また、君の友人でもあるエヴァンジェリスト氏の行状記となった。つまり、私のことをアレコレと書くようになったのだ」

ああ、君が石原プロに入るとか入らないとか、クダラナイことを書くようになったようだな。

「しかし、『プロの旅人』の友人であり、また、私の友人でもある男が、会社を完全リタイアし、『プロの旅人』氏や私との接触が増えると、いつの間にかBlog『プロの旅人』は、その男の変態ぶりばかり描くようになってしまった」

まわりくどい言い方をするなあ。『プロの旅人』氏の友人であり、また、君の友人って、つまりボクのことだろ?

「そうだ、君だ。変態界の帝王ビエール・トンミーだ!」

ああ、ボクにとっては迷惑な話だ。

「嘘つけ!この変態!」

エヴァンジェリスト氏は珍しく、興奮していた。






「君は、Blog『プロの旅人』の為に、変態ぶりを増していったではないか!」

え!?....いや、変態は生まれつきで……

「パジャマのまま、外をうろつき回ったであろう。電車に乗り、コンビニに、家電店にもパジャマで行ったそうではないか!」

うーむ。パジャマのまま、スターバックス、デパート、そして、銀行にも行ったぞ。




『ゲス仙人』になったり、『エロ仙人』に、そして『怪人』になったりもしたであろう!」


『怪人』?いや、知らんぞ。知らん、知らん!

「君は、そうして、次々と『話題』を作り、いつの間にかBlog『プロの旅人』を乗っ取ったのだ」





『プロの旅人』氏が勝手に書いているだけだ。



(続く)



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