「いえいえ、『アサヒ』ですう」
ビエール・トンミー氏付の特派員は、『ですう』と不要な可愛語尾を付け続ける。
「『サッポロ』でもないのだな?」
「何を云いたいのですか?『朝日新聞』ですう」
「ええい、面倒臭い奴だな。『朝日新聞』と『SNCF』がどうしたのだ?」
「ビエール・トンミー氏曰く、『朝日新聞国際面に、<仏マクロン政権の改革方針に反対するフランス国鉄‘SNCF’の大規模ストライキが本格化した>との記事が載っていたが、これはどういうことだ』なんですう」
「そろそろ、その『ですう』は止めんか?」
「ビエール・トンミー氏は、『この朝日の記事はおかしい。日本におけるSNCFの最高権威である私に何の取材もしていないから』と仰るのですう」
「ああ、そういうことか。確かに、アイツは、ハンカチ大学商学部の学生時代から『SNCF』のことを知っていたからな」
「フランス国鉄『SNCF』のマーケティングについての研究でもしていたのですか?」
「おお、いい質問だ。ハンカチ大学商学部には、日本のマーケティング界の権威『マサ・オウーノ』教授がいらしたからな」
「ええ!ビエール・トンミー氏は、『マサ・オウーノ』教授の弟子なのですか?」
「ハハーハッハッハッハッハー」
(続く)
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