2018年4月1日日曜日

【緊急特報】ついに、壁ドン!ビエール・トンミー氏。(中編)






「ふん、『壁ドン』って云ったって、隣の部屋がうるさくて壁を『ドン!』としただけだろう」

エヴァンジェリスト氏が、ビエール・トンミー氏付の特派員に、吐き捨てるように云った。

「いえ、ビエール・トンミー氏は、貴方みたいなマンション住まいではなく、持ち家にお住まいですから、そんなことはありません」
「アイツは以前、女性とホテルに入り、コトに及んだが、アイツは『実力者』で、女性に声を出させ過ぎたものだから、隣の部屋から『ドン!』されたことがあるのだ」





「それって、『壁ドン!』したのではなく、『壁ドン!』されたのですよね?」
「しかし、アイツは懲りずに、更に『実力』を発揮したものだから、ついには、部屋に電話がかかってきたのだ」
「は?電話?」
「ああ、電話だ。フロントから何か用でもあるのか、と電話に出たが、無言で直ぐに切れたのだ」
「どういうことですか?
『壁ドン!』ではなく、『電話リン!』だ」
「仰っていることが理解できません」
「要は、『煩い、気になる、いい加減にしろ、励み過ぎだ』という電話を隣の部屋か、どこか別の部屋の宿泊者が、電話してきたのだ」
「あのお、『壁ドン!』されたのも、『電話リン!』されたのも、以前の話、つまり昔のことですよね。ビエール・トンミー氏は、ついに『壁ドン』をやったのですよ。今の話です」
「それならそうと早く云え」

(続く)


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