(住込み浪人[その4]の続き)
「一応、OK牧場大学も受験はするつもりだが……」
浪人1年目をハンカチ大学構内にある『寮』で過ごしたビエール・トンミー青年は、前年も受験に失敗した。
「二浪は仕方ない。ハンカチ大学に入る為なら。でも、OK牧場大学の『住込み浪人』となるのは、我慢ならん!」
それまで寝ぼけ眼であったビエール・トンミー青年は、怒りで、ようやく覚醒した。
「クー」
お腹が鳴った。覚醒したら、腹が空いたようだ。
「よし!」
ビエール・トンミー青年は、布団から完全に立ち上がった。
そして、『そのまま』部屋を出て行った。
(続く)
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