(うつり病に導かれ[その8]の続き)
「(アタシ、知ってるのよ)」
インフルエンザの検査キットを準備しながら、看護師ローラは、ドクトル・ギャランドゥのiPadの画面にあった画像を思い出した。
「(ロリコンね。でも、あの女子高生はないわ。男みたいな顔してたわ。悪趣味よ)」
患者の松坂慶美を椅子に座らせ、顔を少し上向きにさせ、減菌綿棒を鼻腔に差し込む。
「(この婆さん、昔は美人だったのね。今は、随分、太ってるから、あれだけど…)」
減菌綿棒で鼻甲介を擦る。
「いや~ん!」
松坂慶美が、嬌声を上げる。
「(ドクトル、また『反応』したでしょ!)」
ローラは、背後に、医師が両足を窄めるのを感じ取った。
「(ロリコンだけじゃなく、熟女好きなのね)」
綿棒を検査キットの検体希釈液に入れ抽出した検体を、濾過フィルターに入れ、テストデバイスに滴下する。
「(あの男もそうだった!……)」
同棲していた男は、ネットで女子高生のエロ動画見ているだけではなかった。60歳近い熟女と浮気した。
「ローラ、君はなぜ!?」
と、追いすがってきたが、棄てた。しかし、ローラも傷ついた。傷だらけとなった……
「(ドクトルって、あの男に似ていると思っていたけど、顔だけじゃなく、変態も似ているのね。ふん!)」
(続く)
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