「(ええ!ええ、ええー!)」
ビエール・トンミー氏の口で口を塞ぐ『窒息技』で声を出せない『マダム・トンミーとなる前のマダム・トンミー』は、脳天から声にならない叫び声を吹き上げた。『逆さクラゲ』の部屋に入ったところである。
「(ど、ど、どうして、そこを!?)」
右臀部をビエール・トンミー氏の左手でクロー攻撃されていたが、ビエール・トンミー氏の右手までもが、クロー攻撃を仕掛けてきたのだ。
「(ん、まあ!.....そこも、痛いっていうより…んぐっ!)」
マダム・トンミーの全身を稲妻のような『異変』が走った。
「(気持ちい…んぐっ!)」
ビエール・トンミー氏の右手が仕掛けてきたクロー攻撃の対象は、マダム・トンミーの左『胸』であった。
「(ああ…)」
マダム・トンミーの眼球が上瞼に移動し、白眼を剥きかけたその時であった。
(続く)
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