2018年11月7日水曜日

【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その18]







『大師線』の電車は、六郷橋辺りを通過すると、少し右に曲がる。

「…..!」

その時、隣の車両に見えたのだ。

「(『有紀』さん…….)」

そうだ。ビエール・トンミー氏は、電車が少し曲がったお陰で、隣の車両に『内田有紀』を見たのだ。南武線の中で見かけた『内田有紀』に酷似したご婦人だ。娘らしき中学生も一緒だ。

「(『有紀』さん…….)」

妻に六郷橋の解説をしている内に、おさまりかけていたアソコの腫れがまた起き始めた。

そして、車両が今度は左に曲がろうとしたその時であった。

「(ううーっ!)」

『内田有紀』がこちらを見たのだ。眼が合った!



「(ううーっ!)」

だが、車両が左に曲がり、隣の車両と真っ直ぐに連結されるようになると、また『内田有紀』の姿は見えなくなった。

「(『有紀』さんは、微笑んできた….ような気がした)」

気持ちは、小学生並みの興奮であったが、体は、大人な興奮を見せていた。

「(ううーっ!)」

ビエール・トンミー氏の『腫れ』は増していったが、電車は速度を緩めた。


(続く)


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