「二人とも、いい加減にして!」
『ユキ』と呼ばれた少女が、自分の母親とビエール・トンミー氏とを叱った。
「あ、ごめんね」
『内田有紀』に酷似した女性は、両足を内股に窄めるようにして娘に謝った。
「内緒にしたげる、ママに起きた『異変』のこと」
「(え!『異変』!?『有紀』さんにも?)」
「ママだって、女だよ」
「(んぐっ!んぐっ!んぐっ!)」
「ん、まあ!」
と云うと(勿論、それは、リアルな声ではなかったが)、『内田有紀』に酷似した女性は、横○○を押し付けるように、腕を組んだビエール・トンミー氏に体を寄せた。
その瞬間であった。
「カシャ!」
iPhoneが鳴った。
(続く)
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