(【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その92]の続き)
「え!?」
ビエール・トンミー氏は、驚きを隠せず、思わず、そう声を発した。
「へええ、すっごーい!オジサン、凄い!ただのヘンタイだと思ってたけど、オジサンって、凄いんだね」
と云った『ユキ』と呼ばれた少女の声は、それまでと違いリアルな声であったのだ。
「まあ、この子ったら!ごめんなさい!申し訳ありません」
『内田有紀』に酷似した女性は、慌てていた。
「この子、最近、やたら『ヘンタイ』って口にしますの。学校で流行っているみたいで」
「いえ….」
「主人にも、直ぐ『ヘンタイ』って毒づくんですもの」
『内田有紀』に酷似した女性は、ビエール・トンミー氏に幾度も頭を下げた。
「だって、パパって『ヘンタイ』じゃん」
「まあ、お止めなさい」
「だって、昨夜だって、ママが台所で洗い物してたら、後ろから抱きついたじゃん」
「止めなさい!」
「だって、本当じゃん」
「パパは巫山戯てたの」
「でも、パパは、抱きついて『うーん、いい匂い』って云ってたし」
「(んぐっ!.........『フェブリナナノアクア』だな。んぐっ!)」
(続く)
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