2019年1月12日土曜日

【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その84]







「お似合いだね」

それは、ビエール・トンミー氏と自分の母親のツー・ショットを撮った『ユキ』と呼ばれた少女のリアルな声であった。



「まあ、何を云うの、この子ったら」

『内田有紀』に酷似した女性は、顔を『味の素』色のように真っ赤にして、娘を叱った。

「奥様は、ウチの人の好みですもの」

マダム・トンミーが、嫉妬した様子でもなく、そう云った。

「(分っていたのか…..スマン)」

ビエール・トンミー氏は、声にならない『声』で妻に謝罪した。股間の『異変』も失せていた。

「(ああ、ボクは妻を愛している。『異変』はもうない)」

しかし、それを許さぬ存在があった。


(続く)



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