2019年1月31日木曜日

【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その97]







「オジサンって、ヘンタイだけど、自分自身を誤魔化すことができないんだね」

『ユキ』と呼ばれた少女は、言葉を続けた。

「オジサンって、エヴァンジェリスト氏っていう人が修士論文の『フランソワ・モーリアック論』で書いた『己を見る』ということができる人なんだね」

ビエール・トンミー氏は、『ユキ』と呼ばれた少女が何もかも知っていることに言葉を失い、ただただ少女を凝視めていた。

「オジサンは、奥さんのこと愛してるけど、『内田有紀』が大好きで、その『内田有紀』に似てるアタシのママのことも好きなんだよね。少なくともオジサンの股間は、ママのことをね。そして、そのことをオジサンは自覚してるんだよね」



「(んぐっ!)」
「オジサンは、今日、一緒に『ホイコーロー』を作った『松坂慶子に酷似したおば様』のことも好きなんだよね。ううん、嫌いだけど、オジサンの股間は、どうしても『反応』してしまうんだよね。そして、そのことをオジサンは、否定しようとしているけど、でも実は自覚してるんだよね」
「(んぐっ!んぐっ!)」
「オジサンは、ロリコンじゃあないけど、でも、アタシのこと見ても、股間に『異変』が生じてしまうんだよね。アタシも『内田有紀』に似てるからね。でも、それって、ひょっとして自分がロリコンなんじゃないか、と心配なんだよね。心配だけど、股間はどうしても『異変』が生じちゃうし、そのことにオジサン、苦しんでるんだよね」
「(んぐっ!んぐっ!んぐっ!)」


(続く)



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