(【ビエールのオトナ社会科見学】ホイコーローを作る[その93]の続き)
「『DHC Q10 ルミニスト』だよ」
『ユキ』と呼ばれた少女の声だ。
「(ん?)」
ビエール・トンミー氏は、首を傾げた。
「最近、ママがつけているの、『DHC Q10 ルミニスト』だよ」
「(『DHC Q10 ルミニスト』って知らないが、化粧品なんだな)」
「ママ、『ルミニスト』だよ」
「(….ああ、おお!...そうか、DHCか!そう、『ルミニスト』だ。だから『思わず目を引いてしまう』のか!)」
「オジサン、気づくの、遅いよ。本当に『内田有紀』のファンなの?」
「(ああ、『光のベール』かあ)」
「『DHC Q10 ルミニスト』って、あんまり香りしないけど、でも、パパは、ママの香りに、いや、匂いかな、にクラクラだよ」
「(ううーっ!)」
「『DHC Q10 ルミニスト』に、ママの体臭も混じってるんだね。パパって、ママの体臭、好きなんだよ」
「(んぐっ!)」
「仕方ないよ。ママとパパは、『夫婦』なんだもん」
「(んぐっ!)」
ビエール・トンミー氏は、『夫婦』という言葉に、想像を逞しくした。
「ママもパパの体臭、好きだと思うよ。アタシには、臭いだけだけど」
「(んぐっ!んぐっ!.....『有紀』さんは、『主人は臭いの。鼻がひん曲がっちゃう』と云ってたのに)」
「それが、男と女というものよ」
『ユキ』と呼ばれた少女は、中学生と思えぬ『発言』をした。
(続く)
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