「(ただただ自分の知的好奇心から学んでいるだけなんだが)」
と思いながらも、ビエール・トンミー氏は、自らが学ぶ日本史の知識を友人エヴァンジェリスト氏に披露することに快感を覚えながら、iMessageを続ける。
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「アンタ、『北条政子』知っとるやろ?」
「ああ、知っとる、知っとる。『大屋政子』みたいな感じかのお」
「ワテ、真面目に話してんやで!『北条政子』を、あないに、ミニスカート履いて、妙ちくりンな格好して、『ウチのおとうちゃ~ん』云うとった女と一緒にすんやないで」
「アンタ、『大屋政子』さんに失礼でえ。『大屋政子』さんは、大したもんじゃったんじゃけえ。ご主人は、アンタも知っとるじゃろうが、『帝人』の社長で、『帝人』を大会社にした人じゃけえ、云うたら、『頼朝』みたいなもんじゃないん?」
「そやろか?」
「『大屋政子』自身、元々は、お嬢様じゃったそうじゃし、タレント活動とは別に、『帝人』の経営に関ったり(介入した、とも云われとるみたいじゃが)、ゴルフ場、病院、海外レストラン、バレエスクールなんかの経営もしとったそうじゃけえ、『北条政子』みたいなもんじゃないんかのお」
「『大屋政子』の『北条政子』説いうんは、聞いたことないで。まあ、どっちにしてもや、ワテが云いたんは、『北条政子』が何した、どうした、いうことやないねん」
「美人で、『頼朝』がイチコロになったとかいうことなん?」
「アンタ、直ぐにオゲレツな方に話、持って行きよるなあ。ちゃうで。エエか、『源頼朝』の妻で『北条政子』と呼ばれる人物はおらんかったんやで。大河ドラマの『鎌倉殿の13人』では一回目から最終回まで『政子さん』が出ずっぱりやったんやけどな」
「ワシ、『鎌倉殿の13人』は見とらんかったんじゃけど、『政子さん』はやっぱりピンクのミニスカート履いとったん?」
「このアホンダラあ!」
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「(アイツ、ボクが折角、一般には余り知られていない歴史の真実を教えてやろうとしているのに!)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏に対して、殺意を感じる程であった。
(続く)
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