2023年2月23日木曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その42)

 


「(ボクは、NHKの朝ドラの『あまちゃん』を朝、昼、夜と一日3回見て、更に、土曜日の一週間まとめ放送まで見たんだ。『あまちゃん』知識では誰にも負けることはないんだ!)」


と、ビエール・トンミー氏は、ChatGPT以上の自信に、自分しかいないでやではあったが、その両の眼差しで見得を切って見せた。



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「ええか、アンタ。『あまちゃん』は、時代劇で、それも『湯浅直実』の娘の話ではないんは云うまでもあらへんが、『湯浅』なんちゅう名前の人物は、一人も出てきてへんのや」

「ああ、『あまちゃん』には、『湯浅』という人物は出てこんかったと思うで」

「は?なら、ワテのどこが『あまちゃん』何や?」

「『あまちゃんハウス』知らんのん?」

「何や、それ?」

「久慈駅前にあるんよ」

「ああ、『あまちゃん』は、架空の『北三陸市』を舞台にしとったが、モデルは、『久慈市』やな。そこの駅前ちゅうことか。で、何やその『あまちゃんハウス』いうんは?ワテが、それを知らんかったさかいに、ワテのことを『あまちゃん』や、云うんやないやろな?」

「『あまちゃんハウス』は、『あまちゃん』関係のグッズや写真が展示してあったところなんよ。もう、2020年に閉館したらしいんじゃけど」

「ああ、その『あまちゃんハウス』には行ったことはないけど、ワテ、NHK放送センターに『あまちゃん』展示も見に行ったし、天野春子の『潮騒のメモリー』かて買うたんやで。『♩波打ち際の マ~メイド』や

「ああ、な~んにも分っとらんのお。問題は、『♩マ~メイド』じゃのうて、『湯浅』じゃけえ」




「おお、せやったなあ。どこからどう考えても、『あまちゃん』には『湯浅』いう人物は出てきーへんかったで」

「設計・デザインじゃ。『あまちゃんハウス』の設計・デザインをしたんが、『湯浅絵理奈』さんなんよ」

「はあ?知るか、そないなこと。どうでもエエことやないか」

「ChatGPTは、『あまちゃんハウス』の設計・デザインをしたんが、『湯浅絵理奈』さんじゃあ、いうことを知っとって、『あまちゃん』を『湯浅直実』の娘いうことにしたんじゃないんかのお。なかなかのもんじゃ」

「なんで、『あまちゃんハウス』の設計・デザインをしたんが、『湯浅絵理奈』いう人やったら、『あまちゃん』が、『湯浅』いう人間の娘を主人公にした時代劇になんねん!?事実と全然、ちゃうやないか!ただの嘘やないけ」

「ということは、ChatGPTは、なんか、本当に人間並みなんかねえ?」

「何、云うてんねん。今のChatGPTを要約したら、『どーでもいい事を理路整然と語る』、『明らかな間違いを自信を持って語る』、『中には正しい情報もある』ちゅうとこやな」

「世の中には、そうようないい加減な輩がようけえおるじゃろ。政治家なんか、特にそうじゃないかのお。じゃけえ、人間並みじゃあ、云うんよ」

「ああ、皮肉やな」

「ChatGPTに限らんが、世の中、AIについて勘違いしとる。AIは、所詮、コンピューター処理に過ぎんのんよ。昔に比べ、コンピューターの処理が格段に速うなったけえ、複雑な処理があっという間にできるようになっただけじゃ。じゃけえ、人間並みの反応ができるようなったり、場合によっては、人間を遥かに凌駕する複雑高度な処理、シミュレーションができるようになっただけのことじゃ。で、自己学習的なこともできるようになっただけのことじゃ。人間に変わって、本当に思考することはできんよおね。所詮、論理の世界の生き物じゃけえ、『んぐっ!』なんちゅう論理を超えたモノを理解することはできん」


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「(ふん!アイツ、また…)」


とは思ったが、ビエール・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏の云うところには一理あることは認めざるを得なかった。



(続く)




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