2023年2月12日日曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その31)

 


「(三代目『浦島太郎』というのも、どうせ、どこかに『浦島太郎』という名前の人物がいる、ってことなんだろうよ)」


と、ビーエル・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏の云う『浦島太郎』なる人物について、クダラナイとは思いつつ、予め想定してみたが、エヴァンジェリスト氏からのiMesageは、少々違った方向のものであった。



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「ああ、『浦島太郎』が、仮に室町時代の人じゃったとしても、そっから何百年も経っとるのに、三代目じゃあ、おかしい、云うんじゃね?」

「いや、そう云うこととは、ちゃうねんけど、室町時代は、1336年から237年間やさかい、最後でも1573年頃や。今から450年は昔やな」

「おお、さっすが『広島皆実高校』での我が担任の『村木勉』先生を超える日本史の大家!」

「いや、ワテが今、興味あって勉強してんのは、鎌倉時代やさかい、室町時代のことはまだよう知らんのやけどな」

「まあ、室町時代から400-500年経っとったしても、何しろ問題の人物は『浦島太郎』じゃけえ、そのくらいの年数は問題にならんじゃろ」

「はああ?理屈が解らへんで」

「『浦島太郎』は、玉手箱を開けたら700年くらい経っとったんじゃろ?」




「700年かどうか知らへんが、まあ、長い年月が経っとったあいうことやろな」

「アンタ、お父様から『ウラシマ効果』のこと教えてもろうたんじゃろ?」

「はああ?『ウラシマ効果』は知っとるけど、テテ親のことは関係あらへんやろ」

「『【牛田デラシネ中学生】変態の作られ方』に書いてあったで」



(参照:【牛田デラシネ中学生】変態の作られ方[その206]



「やから、あないなケッタイなBlogに書いてあることを真に受けたらアカンでえ」

「『ウラシマ効果』で、『浦島太郎』さんは、玉手箱開けたら、何百年もスキップできるんじゃけえ、今、香川県三豊(みとよ)市詫間町におりんさる『浦島太郎』さんが三代目じゃってもおかしゅうないじゃろうがあ」

「なんや、その詫間町ちゅうとこに『浦島太郎』がおるいうんは?」

「三代目『浦島太郎』の『山田要』さんがおりんさって、大人気なんじゃと。三豊市観光交流局の事務所がJR詫間駅近くに移転した記念式典で、『乙姫』さんとテープカットもされとるみたいなんでえ。三代目『浦島太郎』さんは、もう95歳なのに、『乙姫』さんとそうようなコトして、まだまだ元気なもんじゃ。アンタも負けんと、回春して奥様と頑張らんとのお」

「もー、エエ加減にせえや!なんやて、三代目『浦島太郎』は、『山田要』いう人なんかいなあ?『浦島太郎』やあらへんやないか」

「『浦島太郎』は、昔から芸名みたいなもんかもしれんけえ」

「それに、式典でテープカットかいな。観光キャンペーンで『浦島太郎』役でもしとるだけやろ!それもや、オナゴとテープカットするくらいで、『そうようなコト』やないやろし、回春とも関係あらへんやろが」

「一緒にテープカットしたいうんは、2人が『カップル』いうことなんじゃないん?並んどったら、隣の『乙姫』のエエ匂いも嗅げて、『元気』になるんじゃないんかのお?」

「やめえや、オゲレツは!その『山田要』はんちゅう人にも失礼やろ」


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「(アイツ、ある種、オゲレツの天才だ。どんなところからでも、話をオゲレツに持っていく才能がある)」


と、ビエール・トンミー氏は、友人エヴァンジェリスト氏のオゲレツに呆れながら、再び、ベッドサイドのテーブルに置いた本『アーミッシュの老いと終焉』を手に取り、その本を買った書店のレジの娘の匂いを嗅ぐべく、鼻を表紙に近付けていった。



(続く)




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