「(ホント、どうでもいいが、アイツが、『北条政子』が、『お母ちゃん』と呼ばれていたんじゃないか、というのは、どうせ、『大屋政子』が、夫のことを『お父ちゃん』と呼んでいたから、とでも云うんだろう)」
と、ビエール・トンミー氏は、まさにどうでもいい想像を巡らしていたが、それを否定する友人エヴァンジェリスト氏からのiMessageが届いた。
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「『北条政子』にゃあ、子どもがおったんじゃろ?」
「ああ、『鎌倉殿』、つまり、鎌倉幕府の将軍やな、その二代目になった『頼家』、三代目の『実朝』は、アンタかて知っとるやろ?」
「ああ、『よっくん』と『さっくん』じゃの」
「ふん!2人共、『頼朝』と『北条政子』との子や。他にも、女の子で『大姫』、『三幡(さんまん)』という2人の子どももおったそうや。ここで注意やが、『大姫』は、長女いう意味で正式な名前は分っとらんのや。『一幡(いちまん)』かもしれんみたいじゃが、はっきりしとらんのやて。『三幡』は『乙姫』という愛称があったみたいじゃが、これは、『大姫』に対する下の娘ちゅう意味やろな」
「おお!浦島さんのお気入りの娘は、『政子』さんの娘じゃったんかあ!?」
「ああ、これ云うたら、アンタ、そうくると思うたで。ちゃうねん。『浦島太郎』は、云うのもアホらしいが、お伽話やないか」
「ええー!?そうじゃったん?ワシ、少し前にネットのニュースで『浦島太郎』さん、見たんじゃがのお」
「アンタ、大丈夫か?何、云うてんねん?『浦島太郎』はやな、室町時代の話やで。元は、『浦島子』いうて、『万葉集』とか『日本書紀』とかにある話らしいんやけどな」
「ああ、昔の人じゃったけえ、もう、今は生きとらん、云いたいんじゃね?」
「アホか」
「ワシがネットのニュースで見た『浦島太郎』さんは、今、生きとって、三代目じゃけえ」
「アンタ、ほんま大丈夫かいな?」
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「(アイツ、またクダラン方向に話を持って行こうとしてえ。こっちが折角、『北条政子』について教えてやろうとしてんのに!)」
と、ビエール・トンミー氏は、友人のエヴァンジェリスト氏は一筋縄でいかないクダラナさの持ち主であることは、重々承知はしていたが、それでも腹立たしかった。
(続く)
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