2023年2月24日金曜日

チョコガム問題【非ハーバード流屁理屈論】(その43)

 


「(そう云えば、アイツ、何かと『んぐっ!』を使うが、ChatGPTは、『んぐっ!』を理解できるんだろうか?)」


と、思ったビエール・トンミー氏は、ふと、ChatGPTに「『んぐっ!』とは何か?」と訊いてみた。


しかし…


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According to ChatGPT (OpenAI, 2021), [


「んぐっ!」は、言葉では表現しにくい感情や状態を表す擬音語の一つです。具体的な意味合いは文脈によって異なりますが、主に以下のような状況で使われます。

・苦しいときに息苦しくなって発する声 ・窒息感や喉につかえた感じを表現する声 ・口に何か詰まったときに発する声 ・言いたいことがあっても言葉に詰まってしまったときに発する声

など、さまざまな場面で用いられます。ただし、「んぐっ!」自体が言葉ではなく、あくまで擬音語であるため、正式な意味合いは存在しません。]

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という回答に、


「(つまらん回答だ。まあ、『んぐっ!』自体がつまらんものだが)」


と、ChatGPTにつまらない質問をしたこと後悔していたところに、『んぐっ!』の主、友人エヴァンジェリスト氏から、催促のようなiMessageが届いた。



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「どしたん?アンタ、『んぐっ!』が嫌いじゃけえ。何も云うてこんの?」

「ああ、嫌いや、大嫌いやで。だが、それとは別の意味で、ChatGPTも嫌いや。ChatGPTは一見正しそうにかつ詳細な情報が、何の保証もなく提示されて、他に選択肢を与えてられんところが一番の問題や。現在のCharGPTをもし使うんなら、工夫した質問を幾つも投げかけてみて複数の結果を吟味して、且つ、他で調べた情報との整合性を確かめて使わんと間違えた(或いは、偏った)情報を受け取ることになって危険やで。そんな手続きが必要なら、CharGPTを使う意味ないわな。一番怖いんは、ChatGPTの答を無批判で受け入れる一定の層が必ずおることや」

「ほうよね、ほうよねえ。アンタ、さすがじゃ。ChatGPTに限らず、ネットの情報・ニュース・動画を無批判で受け入れる輩がようけえおるけえね。AIが、本当に『知能』になるんには、『死』を知らんといけん(死ねんといけん)。肉体的、精神的な『痛み』も知らんといけん(感じられるようにならんといけん)。『オゲレツ』の奥底に潜むモンを知ることができるようにならんとホンモンじゃあないのお」

「う~む、まあ、せやな、一面は正解やで」

「ChatGPTにゃあ、『んぐっ!』は、理解できんじゃろう」

「ChatGPTやのうても、普通の人間かて理解できひんが」

「あ、そうじゃ。エエこと思いついたで。アンタ、ChatGPTに、『んぐっ!』とは何か?、と訊いてみんさいや」

「へ?...あ、そないなクダランこと訊けるかいな」

「クダランいうか、まともな回答できんじゃろうねえ」

「アホ。『んぐっ!』とは何か?、ちゅう質問にまともな回答なんか、ハナからあらへんやろに」

「ワシが何故、『お腹がへる』のかと訊いたのか、も、その質問の背後に、『阪田寛夫』いう存在があることに想像が及ばんのじゃねえ」

「あ!せやった。『阪田寛夫』の話しとったんや。でも、なんで、『阪田寛夫』の話なんかせなあかんかったんや?」

「そりゃ、アンタが、『ソーダラップ』飲んだことない云うけえ、『♪そうだ村の村長さんがソーダ飲んで死んだあソーダ』いう歌を作ったんは、『阪田寛夫』じゃあ、と教えたげたんじゃないねえ。しっかりしんさいよ」

「じゃ、なんで、『ソーダラップ』のことなんか話さなんねんな?」

「アンタが、昔懐かしい『あたり前田のクラッカ~』は食べたことある云うたけえ、じゃあ、同じように昔懐かしい『ソーダラップ』も飲んだことあるじゃろう、とワシが訊いたんよ」

「あ、せやった。やけど、『あたり前田のクラッカ~』のことなんかも話す必要ないやんけ」

「『ミスター・メモリー』の異名をとるアンタらしゅうもないのお。『北条政子』の娘の『乙姫』みたいに、若うて可愛い奥様のことをアンタがどう呼ぶか、訊きながら、ワシが、『マイ・ハニー』と呼ぶことを勧めて、奥様に不思議がられたら、ワシに勧められた、と云うたらええ、と教えたら、ワシ、奥様に、変な人と思われとるけえ、ダメじゃ、云うことになったんよおね」

「おお、せや、せや。『北条政子』や。ワテ、『北条』も要するに『平氏』やったさかい、『源平合戦』も実は、『平平合戦』やったいうことを云うとったんや。思い出したでえ」

「なんで、『源平合戦』の話なんかしたん?」

「え?なんでやったか……」

「『源平合戦』では、源氏と平氏とが、オナラをかましあって戦うたけえ、『ヘー・ヘー合戦』じゃった、と云いたかったんじゃないじゃろうねえ?」




「アホンダラあ!エエ加減にせえよ!」

「アンタ、『牛田デラシネ中学生』の頃と同じで、話をどんどん派生させるけえ、元の話がなんじゃったか、訳分らんようになるんよ。まさに、『デラシネ』じゃ」

「アンタが、話を茶化してくるからやないけ。あ、せや、思い出したで。『藤原』や!」

「ほうよね、『藤原のカタマリ』の話しとったんよ」

「『藤原鎌足』や。いや、ちゃう、ちゃう、元は、『藤原鎌足』やあらへんかった」

「おお、そうじゃった。『藤原喜明』のことよおね」

「いや、プロレスラーの『藤原ナントカ』のことなんか、どうでもエエんや」

「ああ、そうなんじゃね。『藤原喜明』が『フジワラ・ヨシアキ』で、『フジワラ・の・ヨシアキ』じゃないけえ、『藤原鎌足』とか『藤原道長』とは違う、一緒にすんな、云いたんじゃろ?」

「はああ?また、何、云い出すねん。そないなことで、『藤原ナントカ』のことなんか、どうでもエエ、云うてんのやないんやが、アンタ、珍しくエエとこに気付いたやんか」


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「(んむ。なんだか、解れてきていた糸が、また絡み始めてきた気がするが…)」


と、ビエール・トンミー氏は、少々戸惑いを覚えないではなかったが….



(続く)




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